スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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pdmemsvメモリの削減

機能

マルチHiRDBの場合に,インストールディレクトリ下のライブラリの一部を共用化することでHiRDBが使用するメモリを削減します。

実行者

スーパユーザが実行できます。

形式

 
 pdmemsv 〔-{d|s}〕
 

オプション

マルチHiRDBで,メモリを削減するかどうかを指定します。省略した場合,メモリの削減を指定しているかどうかを表示します。

-d
マルチHiRDBで,メモリ削減の指定を解除したいときに指定します。

-s
マルチHiRDBで,メモリを削減したいときに指定します。

規則

  1. pdmemsvコマンドは,HiRDBが停止中のときだけ実行できます。
  2. pdmemsvコマンドは,シングルサーバ又はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行してください。
  3. pdsetupコマンドで,HiRDBの実行環境をインストールディレクトリ以外に構築してからこのコマンドを実行すると,インストールディレクトリ下のライブラリを共有し,メモリを削減します。この場合,既存のライブラリは$PDDIR/lib/save/に保存されます。
    インストールディレクトリは次のとおりです。
    HiRDB/シングルサーバのとき:/opt/HiRDB_S/
    HiRDB/パラレルサーバのとき:/opt/HiRDB_P/
  4. pdmemsvコマンドでHiRDBが使用するメモリの削減又は削減の解除をする場合,pdsetupコマンド(-d指定)でOSへの登録を解除してから実行してください。ただし,このとき実行に必要なファイルは削除しないでください。
  5. インストールディレクトリのあるディスクがハード障害などで参照できない場合には,メモリ削減の指定の解除(-dオプション)を指定すると,その障害の影響を受けないようにできます。
  6. メモリの削減を指定する場合,そのサーバマシン内のHiRDBシステムは,すべて同じバージョンでなければなりません。
  7. HiRDBシステムを再度インストールする場合には,必ずメモリ削減の指定を解除してください。

注意事項

  1. pdmemsvコマンドの実行結果は,コマンド実行時のリターンコード,又はpdmemsvコマンド(オプション指定なし)で確認できます。コマンド実行時のリターンコードが0の場合は正常終了,2の場合は異常終了(オプション指定不正など)です。

出力形式

 
 Memory saving level: level10
 

[説明]
メモリ削減の状態を示します。
hazard
メモリの削減に失敗しています。この場合,-dオプションでメモリの削減を解除してください。そして,その後必要があれば,-sオプションでメモリの削減を指定してください。
level10
メモリが削減されています。
none
メモリが削減されていません。