スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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pdls【-d ust】ユニットの稼働状態の表示

機能

自ユニットの稼働状態を表示します。

このコマンドを実行したユニットの稼働状態が表示されます。

形式

 
 pdls -d ust 〔-C 〔-H〕〕 〔-a〕
 

オプション

ユニットの稼働状態を,DAT形式で出力する場合に指定します。

-Cオプションを指定した場合に,タイトル行を付けて出力するときに指定します。

ユニットの開始状態を表示する場合に指定します。

注意事項

  1. pdls -d ustコマンドのリターンコードを次に示します。
    0:
    ユニット稼働中(コマンド実行ユニットにフロントエンドサーバがある場合は,フロントエンドサーバに接続できます)
    4:
    ユニット開始途中(コマンド実行ユニットにフロントエンドサーバがありますが,フロントエンドサーバに接続できません),又はユニット停止途中
    8:
    プロセスサーバプロセスの再起動中断状態
    12:
    ユニットの停止状態(pdsetup -dコマンドを実行できる状態)
    16:
    OSからの登録が削除された状態
  2. ユニットの状態が"PAUSE"の場合,フロントエンドサーバの状態が"SUSPEND"のままで"ONLINE"にならない場合,又はセットアップ状態が"UNSETUP"の場合は,次のどれかの対処をしてください。
    • ユニットの状態が"PAUSE"の場合は障害が発生しています。KFPS00715-Iメッセージ,及びそれ以前にsyslogfileに出力されたメッセージを参照して,障害要因を取り除いた後,pdrpauseコマンドを実行してください。
    • フロントエンドサーバの状態が"SUSPEND"のままで"ONLINE"にならない場合は,障害が発生している可能性があります。syslogfileに出力されたメッセージを参照して,障害要因を取り除いた後,pdstart -aコマンドでフロントエンドサーバのSUSPEND状態を解除してください。
    • セットアップ状態が"UNSETUP"の場合は,HiRDBがOSに登録されていません。HiRDBを開始する前にpdsetupコマンドを実行し,HiRDBをOSへ登録してください。

出力形式

-Cオプションを省略した場合
 
 HOSTNAME  : aa...a(bbccdd)
 SYSTEMID  : eeee
 UNITID    : ffff
 ENTRYHOST : gg...g
 PAIRHOST  : hh...h
 UNIT-STAT FES-STAT  SETUP-STAT
 iiiiiiii  jjjjjjjj  kkkkkkk
 START-OPT : llllllll
 

[説明]

aa...a
現用系のホスト名(32文字以内)

bbccdd
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

eeee
HiRDB識別子(4文字)

ffff
ユニット識別子(4文字)

gg...g:
pdlsコマンドを実行したユニットのホスト名(32文字以内)

hh...h:
IPアドレス引き継ぎなしのスタンバイ型系切り替え機能,又は1:1スタンバイレス型系切り替え機能を適用している場合,相手系ホスト名(32文字以内)。
上記以外の場合,情報は表示されません(DAT形式出力時は空要素が表示されます)。

iiiiiiii:
ユニットの状態(8文字)
PAUSE△△△:プロセスサーバプロセスの再起動中断状態
STOP△△△△:停止状態
STARTING:開始途中,ログ適用処理中,データベース引き継ぎ中,又は系切り替え機能を使用している場合でユニットが待機中
ONLINE△△:稼働状態
STOPPING:停止途中
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。

jjjjjjjj:
フロントエンドサーバの状態(8文字)
STOP△△△△:停止状態,又は系切り替え機能を使用している場合で,ユニットが待機中
STARTING:開始途中
SUSPEND△:サスペンド状態,又はログ適用処理中
ONLINE△△:稼働状態
STOPPING:停止途中
********:ユニットにフロントエンドサーバなし
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。
HiRDB/シングルサーバの場合は,常に********となります。

kkkkkkk:
セットアップ状態(7文字)
SETUP△△:pdsetup実行済み
UNSETUP:pdsetupコマンド実行前,又はpdsetup -dコマンド実行済み(インストールディレクトリを運用ディレクトリとする場合も,上書きインストールができる状態です)
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。

llllllll:
ユニットの開始状態(8文字)
-aオプションを指定したときだけ表示されます。
RECOVERY:pdstart -rコマンドでユニットを開始しています。
LOGAPPLY:pdstart -lコマンドでユニットを開始しています。
NORMAL△△:上記以外の方法で開始しています。
△は,半角の空白文字を表します。なお,DAT形式出力時は△は表示されません。また,UNIT-STATがPAUSE及びSTOPの場合は,********が表示されます。

-C -Hオプションを指定した場合
 
"EDIT-TIME","HOSTNAME","SYSTEMID","UNITID","ENTRYTHOST","PAIRHOST","UNIT-STAT","FES-ST
AT","SETUP-STAT","START-OPT"
"mm...m","aa...aa","eeee","ffff","gg...g","hh...h","iiiiiiii","jjjjjjjj","kkkkkkk","ll
llllll"
 

[説明]

aa...a〜llllllllについては,-Cオプションを省略した場合の説明を参照してください。

DAT形式で出力する場合の出力規則については,「1.5.3 コマンド実行結果をDAT形式で出力する場合の規則」を参照してください。

1行には,自ユニットの稼働状態を表示します。

mm...m:
pdlsコマンドを実行した時刻をYYYY/MM/DD hh:mm:ssの形式で表示します。
YYYY:年(西暦) MM:月 DD:日 hh:時 mm:分 ss:秒