スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 コマンドリファレンス(UNIX(R)用)

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pdls【-d org】オンライン再編成の追い付き反映の経過情報

機能

更新可能なオンライン再編成を実行している場合,追い付き反映処理の経過情報を表示します。

pdls -d orgコマンドは,HiRDB Staticizer Optionを組み込んでいる場合に実行できます。

形式

 
 pdls -d org 〔-s サーバ名〕 〔-a〕
 
             〔{-x ホスト名〔,ホスト名〕…|-u ユニット識別子〔,ユニット識別子〕…}〕
 

オプション

特定のサーバの追い付き反映処理の経過情報を表示したい場合,そのサーバのサーバ名を指定します。

追い付き反映処理で使用する,システムログ反映ポイントの情報をすべて表示する場合に指定します。

特定のホストについて情報を表示したい場合,そのホスト名を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-xオプションの指定は無視されます。また,複数のホスト名を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。

特定のユニットについて情報を表示したい場合,そのユニット識別子を指定します。

-sオプションと同時に指定した場合は,-sオプションの指定が有効となり,-uオプションの指定は無視されます。また,複数のユニット識別子を指定する場合,コンマの前後には空白を含めないでください。

注意事項

  1. pdls -d orgコマンドのリターンコードは,0の場合は正常終了,8の場合は異常終了となります。
  2. 追い付き反映処理の実行状況がNONEの場合,-aオプションを指定しても,システムログ反映開始ポイントの情報,システムログ反映済みポイントの情報,及びシステムログ反映終端ポイントの情報は表示されません。
  3. 更新可能なオンライン再編成と,更新トランザクションを並行して実行している場合,追い付き反映処理で入力する更新ログレコードの残数は,更新トランザクションが出力する新しい更新ログによって増加することがあります。
  4. 追い付き反映処理の実行状況がREADY又はREFLECの場合,システムログ反映終端ポイントは,時間経過によって変化することがあります。
  5. pdorendコマンドでオンライン再編成の追い付き反映が実行されていない場合,システムログ反映済みポイントのシステムログファイルのファイルグループ名には何も表示されません。また,ランID,サーバごとのランID,世代番号,システムログブロック番号,及びシステムログレコード番号には0が表示されます。
  6. 系切り替え機能を使用している場合,系切り替え処理中にpdls -d orgコマンドを実行すると,コマンドが異常終了したり,正しい結果が得られない場合があります。

出力形式

[説明]
1はシステムログ反映開始ポイントの情報,2はシステムログ反映済みポイントの情報,3はシステムログ反映終端ポイントの情報です。

aaaa
ユニット識別子(4文字)

bbccdd
pdlsコマンドを実行した時刻(時分秒)

ee...e:
サーバ名(8文字以内)

ff...f:
現在の追い付き反映処理の実行状況(6文字以内)
READY:追い付き反映処理の開始待ち
REFLEC:追い付き反映処理の実行中
SYNC:ペアボリューム間の同期合わせ中
NONE:更新可能なオンライン再編成を実行していない

gg...g:
追い付き反映処理で入力する更新ログレコードの残数(10進数20けた以内)。ff...fがNONEの場合,----が表示されます。

hh...h:
システムログファイルのファイルグループ名(8文字以内)

ii...i:
ランID(8文字)

jj...j:
サーバごとのランID(8文字)

kk...k:
世代番号(16進数8文字以内)

ll...l:
システムログのブロック番号(16進数8文字以内)

mm...m:
システムログのレコード番号(16進数16文字以内)