4.2.8
トラブルシュート情報に関するオペランド
36)
pd_module_trace_max
= モジュールトレース格納最大数
~<符号なし整数>((126~16383))
HiRDBのプロセスは,実行した関数やマクロの履歴をプロセス固有メモリ中に記録しています。この履歴をモジュールトレースといい,このオペランドではモジュールトレースのレコード数を指定します。この履歴の内容はcoreファイルに取り込まれ,プロセス異常終了時に出力されます。
《指定値の目安》
通常は,このオペランドを指定する必要はありません。性能調査などで,保守員がこのオペランドの指定を依頼した場合は,保守員の指示に従ってください。
《オペランドの省略値》
このオペランドを省略すると,ユニット制御情報定義,システム共通定義の優先順位で,同じオペランドの指定値が有効となります。ユニット制御情報定義とシステム共通定義の同じオペランドも省略すると,126が仮定されます。
《注意事項》
各プロセスでは,以下のサイズのプロセス固有メモリが確保されます。
32ビットモードの場合:64+48×pd_module_trace_maxオペランドの値(バイト)
64ビットモードの場合:64+64×pd_module_trace_maxオペランドの値(バイト)
37)
pd_module_trace_timer_level
= 0
|
10
|
20
モジュールトレースに出力する時刻の取得方法を指定します。このオペランドの指定値の意味を以下に示します。
指定値
時刻取得方法
0
すべてのモジュールトレース出力箇所で,秒単位で取得します。
10
すべてのモジュールトレース出力箇所のうち,入出力処理前後など性能調査で問題となりやすい箇所だけマイクロ秒単位で取得し,そのほかの箇所では秒単位で取得します。
20
すべてのモジュールトレース出力箇所で,マイクロ秒単位で取得します。
《指定値の目安》
通常は,このオペランドを指定する必要はありません。性能調査などで,保守員がこのオペランドの指定を依頼した場合は,保守員の指示に従ってください。
《オペランドの省略値》
このオペランドを省略すると,ユニット制御情報定義,システム共通定義の優先順位で,同じオペランドの指定値が有効となります。ユニット制御情報定義とシステム共通定義の同じオペランドも省略すると,0が仮定されます。
《注意事項》
このオペランドに0以外の値を指定すると,時刻をマイクロ秒で取得する関数を発行するため,性能が低下することがあります。
38)
pd_pth_trace_max
= 通信トレース格納最大数
~<符号なし整数>((1024~8388608))
トラブルシュートの際に保守情報として使用する通信トレースのレコード数を指定します。
《指定値の目安》
通常は,本オペランドを指定する必要はありません。性能調査などにおいて,保守員が本オペランドの指定を依頼する場合があります。その場合に,保守員に指定された値を指定してください。
《オペランドの省略値》
このオペランドを省略すると,ユニット制御情報定義,システム共通定義の優先順位で,同じオペランドの指定値が有効となります。ユニット制御情報定義とシステム共通定義の同じオペランドも省略すると,1024が仮定されます。
《注意事項》
通信トレース格納最大数の指定値を大きくすると,HiRDBプロセスが確保するプロセス固有メモリが増加します。また,通信トレースのプロセス固有メモリは,オペランド指定値を2のべき乗の値に切り上げた値を元に計算します。メモリ所要量についての詳細は,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。