22.2.5 HiRDB管理者が設定する項目

スーパユーザがHiRDB運用ディレクトリの所有者をHiRDB管理者に変更し,そのディレクトリをOSに登録したことで,ここからはHiRDB管理者が環境を設定します。

HiRDB管理者がHiRDBを構築するために必要な,OSの環境変数の設定及びHiRDB専用のファイルシステム領域の作成方法について説明します。

<この項の構成>
(1) HiRDBの環境変数の設定
(2) 会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用するために環境変数の設定

(1) HiRDBの環境変数の設定

実行者 HiRDB管理者

(a)に示す環境変数のファイルに,(b)に示す値を設定してください。

(a) 設定するファイル

シェルの種類によって,次に示すファイルに環境変数を設定してください。

(b) 設定する情報

OSのコマンドを使用して,(a)に示したファイルに次の表に示す環境変数を設定してください。

なお,環境変数を設定するコマンドの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

表22-8 環境変数の設定情報

変数設定する情報説明
PDDIR/opt/HiRDB_SHiRDB運用ディレクトリの絶対パス
PDCONFPATH$PDDIR/confHiRDBシステム定義を格納するディレクトリ
PATH$PDDIR/binHiRDBのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ
$PDDIR/client/utlHiRDBのクライアントのライブラリを格納するディレクトリ
$PDDIR/plugin/
_phsgml/bin
HiRDB Text Search Plug-inのSGMLプラグインのコマンド及びユティリティを格納するディレクトリ
SHLIB_PATH$PDDIR/libHiRDBのプログラムなどが格納されているディレクトリ
PDHOST例:hostA 12サーバマシンのホスト名
PDUSER'"manager"' 1スキーマの所有者
PDNAMEPORT例:20000 12サーバマシンのポート番号
注※1
HiRDBのクライアントの環境変数です。
注※2
HiRDBのサーバとクライアントを別々のサーバマシンにインストールする場合は,接続先のサーバの値を設定します。また,HiRDBを使用する前にサーバマシンにホスト名及びポート番号を設定済みの場合はその値を設定してください。

(2) 会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用するために環境変数の設定

会話型SQL実行ユティリティ(HiRDB SQL Executer)を使用すると,UNIX環境で会話形式にSGML文書を検索できます。

会話型SQL実行ユティリティの環境変数の設定については,会話型SQL実行ユティリティのリリースノートを参照してください。