8.5.1 JP1/Baseへのイベント通知

HiRDBの開始,終了などのイベントを,JP1のイベントを管理しているJP1/Base(JP1 Version 6より前はJP1/System Event Service)に通知できます。通知したHiRDBのイベントはJP1イベントとしてJP1/Baseが管理します。これによって,JP1/IMでイベントを管理したり,JP1/AJS2と連携してジョブを自動実行したりできるようになります。JP1/IMによるイベント監視については「8.5.2 JP1/IMによるイベント管理」を,JP1/AJS2との連携によるジョブの自動実行については「8.5.3 JP1/AJS2との連携によるジョブの自動実行」を参照してください。

JP1/Baseについては,JP1のマニュアルを参照してください。ただし,JP1のバージョンによってマニュアル名が異なります。該当するバージョンに対応するマニュアルを参照してください。

<この項の構成>
(1) イベント通知の方法
(2) 通知できるHiRDBのイベント

(1) イベント通知の方法

HiRDBのイベントをJP1/Baseに通知するには,次のようにオペランドを指定します。

pd_jp1_event_levelオペランドに1を指定すると,基本属性だけ通知します。2を指定すると,拡張属性も通知します。

注意
次の場合,pd_jp1_event_levelオペランドに指定できるのは1だけです。2を指定すると,イベントを通知できません。
  • JP1/System Event Serviceにイベントを通知する場合
  • HP-UX版の64ビットモードのHiRDBを使用する場合

(2) 通知できるHiRDBのイベント

JP1/Baseに通知できるHiRDBのイベントを次の表に示します。

表8-6 JP1/Baseに通知できるHiRDBのイベント

イベントイベントID1メッセージ詳細情報2登録するタイミングpd_jp1_event_levelの値
12
開始0x00010C00KFPS05210-I,PS05219-I※3,又はKFPS05260-I※5"start"システム起動完了メッセージ(KFPS05210-I,KFPS05219-I,又はKFPS05260-I)出力後
0x00010C80
正常終了0x00010C01KFPS01850-I※3"end_normal"HiRDBのシステム終了後(HiRDB停止完了直前又はKFPS01850-Iメッセージ出力直後)
0x00010C81
計画停止0x00010C01KFPS01850-I※3"end_plan"
0x00010C81
強制終了0x00010C01KFPS01850-I※3"end_force"
0x00010C81
メッセージログ出力0x00010C03HiRDBメッセージNULLメッセージログ出力後※4※4
0x00010C83
異常終了0x00010C02KFPS01821-ENULL
  • HiRDBの異常終了時
  • サーバモードで系切り替えを使用する場合はクラスタソフトウェアへの異常終了連絡後
×
0x00010C82
定義変更0x00010C04KFPS04666-INULLHiRDBのシステム正常起動完了時×
0x00010C84
RDエリア満杯0x00010C05KFPH00213-WNULLRDエリア満杯エラーメッセージ(KFPH00213-W)出力時×
0x00010C85
RDエリア拡張不可0x00010C06KFPX14229-ENULLpdmod(expand指定)実行エラー時×
0x00010C86
ログファイル空き領域警告0x00010C07KFPS01160-E又はKFPS01162-WNULLシステムログファイル空き領域警告メッセージ出力時×
0x00010C87
(凡例)
NULL:空です。何も通知されません。
○:このイベントを通知します。
×:このイベントを通知しません。
注※1
上段はHiRDB/シングルサーバの場合を示し,下段はHiRDB/パラレルサーバの場合を示しています。
注※2
詳細情報のデータはテキスト形式です。データの形式を次に示します。
ssss      mm…mm ¥0
ssss :システム識別子(0~4バイト)
mm…mm:詳細情報欄で示した文字列
注※3
pd_jp1_event_level=1の場合はNULLになります。
注※4
pd_jp1_event_msg_out=Nの場合は通知しません。
注※5
リアルタイムSANレプリケーションの処理方式がログ同期方式の場合で,ログ適用サイトをpdstart -lコマンドで開始したときだけ表示します。