付録B.2 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス

HiRDBで起動するプロセスの構造を次に示します。

[図データ]

HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセスを次の表に示します。

表B-4 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ(1/2))

プロセス名説明プロセス数サーバ名称サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記プロセス名称
MGR非MGR
プロセスサーバプロセスpdprcdHiRDB関連プロセスの管理1_prc
後処理プロセスpdrsvreプロセス異常終了時の後始末処理pd_process_terminatorの指定値がfixedの場合:pd_process_terminator_maxの値
pd_process_terminatorの指定値がresidentの場合:1
pd_process_terminatorの指定値がnonresidentの場合:ダウンしたプロセスに対して1
_admrsvr
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス1pdstart2dクラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • スタンバイレス型系切り替え
  • ユーザサーバホットスタンバイ
  • 高速系切り替え
  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの実行系
1(オンライン時はなし)_pdstrt2
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス2pdstart2aクラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • 1:1スタンバイレス型系切り替えの待機系
1(オンライン時はなし)_pdst2a1×
サーバモード系切り替え用HiRDB起動プロセス3pdsvstartdクラスタソフトウェアと連動したHiRDBプロセスの起動制御
  • 影響分散スタンバイレス型系切り替えの待機系
pd_ha_agentにactiveunitsを指定している場合は1,それ以外は0_pdsvstd×
メッセージログサーバプロセスpdmlgdメッセージ出力制御
(pd_mlg_msg_log_unitにlocalを指定している場合に起動します)
1_mlg
システムマネジャ(MGRユニット)プロセスpdrdmdユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理
(なお,ネームサービス,又はノードマネジャと表記している場合があります)
1_rdm×
ノードマネジャ(非MGRユニット)プロセスpdndmdユニット起動・停止制御,接続ユーザ管理
(なお,ネームサービスと表記している場合があります)
1_ndm×
ステータスサーバプロセスpdstsdユニット用ステータスファイルの入出力制御1_sts0
スケジューラプロセスpdscddバックエンドサーバプロセス,ディクショナリサーバプロセス,及びフロントエンドサーバプロセスの割り当て
(なお,ロックサーバと表記している場合があります)
1_scd
トランザクションサーバプロセスpdtrndトランザクション制御1_trn
トランザクション回復プロセスpdtrnrvdトランザクションの決着・回復制御FESの場合:
1~ダウンしたpdfes数※1
DSの場合:
1~ダウンしたpddic数※1
BESの場合:
1~ダウンしたpdbes数※1
_trnrcv
監査証跡管理サーバプロセスpdaudd監査証跡管理pd_aud_file_nameの指定がある場合は1,ない場合は0_aud
_auz※2
監査証跡自動データロード制御プロセスpdaudld自動データロード用pdloadの起動制御監査証跡管理サーバプロセスの条件に合わせてpd_aud_auto_loadingにYを指定している場合は1,N又は指定していない場合は0_audld×
ユニット監視プロセスpdrdmaHiRDBユニットが稼働しているかどうかの監視をおこなう1(ユニット数が1の場合は0)_rdmck×

表B-5 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(システムサーバ(2/2))

プロセス名説明プロセス数サーバ名称サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記プロセス名称
BESDSFES
ログサーバプロセスpdlogdシステムログ取得制御,ログ関連プロセス制御1_logN
_lozN※2
デファードライトプロセスpd_buf_dfwDB格納ディスクへのバックグラウンドライト11dfwN×
非同期READプロセスpd_ios_ard非同期READ機能pd_max_ard_processの値1ardN×
並列処理用デファードWRITEプロセスpd_buf_awtデファードライトの並列WRITE機能pd_dfw_awt_processの値1awtN×
REDOプロセスpd_rcv_rd全面リラン時のDBのロールフォワードMIN(接続ディスク数,pd_max_recover_processの値)
接続ディスク数:RDエリアを定義したキャラクタ型スペシャルファイル数
pd_rdarea_open_attribute_useの値がYの場合はpd_max_recover_processの値※3
2rrnM×
ログスワッパプロセスpdlogswdシステムログ関連ファイルの割り当て・解放・入出力管理,シンクポイントダンプ取得1_logsN
_lozsN※2
デッドロック監視プロセスpdlckmnd排他制御処理の分散を行っている場合のデッドロック検知
FESの場合
pd_fes_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0
DS,BESの場合
pd_lck_pool_partitionに2以上を指定し,かつpd_lck_deadlock_checkにYを指定した場合は1,それ以外は0
_lckmnN
_lckmzN※2

表B-6 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユーザサーバ)

プロセス名説明プロセス数サーバ名称サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記プロセス名称
BESDSFES
バックエンドサーバプロセスpdbesデータベースへのアクセスMAX(pd_max_usersの値,pd_max_bes_processの値)サーバ名※4××
ディクショナリサーバプロセスpddicディクショナリ表の一括管理MAX(pd_max_usersの値,pd_max_dic_processの値)サーバ名※4××
フロントエンドサーバプロセスpdfesSQL処理,バックエンドサーバへの指示pd_max_usersの値サーバ名※4××

表B-7 HiRDB/パラレルサーバで起動するプロセス(ユティリティサーバ)

プロセス名説明プロセス数サーバ名称サーバごとのプロセスの起動有無
マニュアルでの表記プロセス名称
BESDSFES
pdinit制御プロセスpdinitd初期設定ユティリティ実行プロセス10minit0××
pdinit実行プロセスpdinitb初期設定ユティリティBES側実行プロセス1~20sinit0××
pdcopyバックアップ出力プロセスpdcopybバックアップファイル出力
(pdcopyに指定したバックアップ出力先(-bオプション)に起動します)
多重度数×pdcopyコマンド同時実行数0bcpy??※5×××
pdcopyデータベース読み込みプロセスpdcopyrデータベース読み込み複写対象サーバ数※60rcopyN※7×
pdrstrバックアップ読み込みプロセスpdrstrbバックアップファイル読み込み
(pdrstrに指定したバックアップ読み込み先(-bオプション)に起動します)
pdrstrコマンド同時実行数0brstr?L※5※7×××
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア読み込みプロセスpdrstrmマスタディレクトリ用RDエリア読み込み※8pdrstrコマンド同時実行数0mrstr××
pdrstrアンロードログ読み込みプロセスpdrstrlアンロードログファイル読み込み※9pdrstrコマンド同時実行数0lrstr×××
pdrstrデータベース書き込みプロセスpdrstrrデータベース書き込み回復対象サーバ数※100rrstrL※7×
pdrstrマスタディレクトリ用RDエリア書き込みプロセスpdrstrwマスタディレクトリ用RDエリア書き込み※1110wrstr××
pdload制御プロセスpdloadmデータロード制御pdloadコマンド同時実行数0mload?※12
pdrorg制御プロセスpdrorgmDB再編成制御(アンロード,リロード,インデクス再編成・再作成,空きページ解放,及びグローバルバッファ常駐化)pdrorg,pdreclaim,pdpgbfonコマンド同時実行数0mrorg?※13
pdrbal制御プロセスpdrbalmリバランス制御pdrbalコマンド同時実行数0mrbal0××
pdgetcst制御プロセスpdgcstm最適化情報収集pdgetcstコマンド同時実行数0mgcst0××
pddbst制御プロセスpddbstlDB状態解析制御
(MGRユニットで起動します)
pddbstコマンド同時実行数0mdbst0×××
pdexp制御プロセスpdexpmディクショナリ搬出入制御
(搬出ファイルがあるユニットに起動します)
10mexp0×××
pdplgexe制御プロセスpdplgexeプラグインユティリティ実行制御プラグインが提供するコマンド同時実行数0mplge0××
pdorend制御プロセスpdorendmオンライン再編成
追い付き反映制御
10more0××
pdorend反映プロセスpdorendlオンライン再編成
追い付き反映処理
多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)0lore?0※14××
(凡例)
○:プロセスが起動します。
×:プロセスが起動しません。

  • サーバ名称のxxxNはユーザサーバ数により1,2,…ユニット最大サーバ数と増加します。
  • サーバ名称のxxxMは定義により2~(ユニット最大サーバ数×11)と増加します。
注※1
ダウンしたpdbes,pdfes,pddic数が二つ以上発生した場合に,ダウンした数と同数まで増加します。ダウンしたpdbes,pdfes,pddicのトランザクションが決着するに従ってプロセス数は減少し,回復対象となるトランザクションがなくなると1に戻ります。上限値を次に示します。
FESの場合:(pd_max_usersの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7
DSの場合:(pd_max_dic_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7)
BESの場合:(pd_max_bes_processの値+pd_max_reflect_process_countの値)×2+7)
注※2
1:1スタンバイレス型系切り替え構成の場合で,代替BESユニット用に起動するときの名称です。
注※3
REDOプロセスは,HiRDB開始時に起動され,起動が完了すれば停止します。
注※4
システム共通定義のpdstartオペランドの-sオプションで指定するサーバ名です。
注※5
「?」は,バックアップ出力プロセスの多重度数(pdcopyの-fオプションで指定した制御文ファイル中の-bオプション指定値数)によって,0,1,…fと増加します。
注※6
pdcopyに指定した複写対象(-r,-s,-u,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。
注※7
「N」は,コマンドごとに1からnの値が設定されます。
注※8
pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)があるホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。また,pdrstrに指定したバックアップファイル(-bオプション)の出力先ホストと,ディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。
注※9
pdrstrでアンロードログファイル(-lオプション)又はディレクトリ(-dオプション)を指定した場合に,回復対象が2サーバ以上あるとき,若しくはアンロードログファイルが格納されているホストと回復対象のRDエリアが属するサーバがあるホストとが異なるときに起動します。
注※10
pdrstrに指定した回復対象(-r,-s,-u,-c,-aオプション)のRDエリアが属するサーバ数分起動します。
注※11
回復対象にマスタディレクトリ用RDエリアを指定し,バックアップファイルがあるホストとディクショナリサーバがあるホストが異なる場合に起動します。
注※12
「?」は,pdloadのsource制御文に指定したサーバがあるユニットによって,0,1,…fと増加します。
注※13
「?」は,pdrorgの場合はunload制御文に指定したサーバがあるユニット,pdreclaim,pdpgbfonの場合は-sオプションに指定したサーバがあるユニットによって,0,1,…fと増加します。
注※14
「?」は,オンライン再編成反映プロセスの多重度数(pdorendコマンドの-mオプション指定値数)によって,1,2,…8と増加します。