15.2.1 セグメントサイズの決定
(1) セグメントサイズを大きくした場合
- 性能の向上
- 行長が変わるような更新をする場合や,クラスタキーを指定した表に行を追加する場合,行を格納した特定のページに近接する未使用のページを確保できるため,データの入出力時間を削減できます。
- 同じ表のデータが連続したページに格納されるため,プリフェッチ機能による一括入力の効果が得られます。プリフェッチ機能を使用する場合,セグメントサイズは,システム共通定義のpdbufferオペランドの-pオプションで指定する一括入力最大ページ数に合わせることをお勧めします。
- 注意事項
- セグメント数が少なくなるため,一つのユーザ用RDエリアに格納できる表とインデクスの数が少なくなります。
(2) セグメントサイズを小さくした場合
- ディスク所要量の削減
- 一つのユーザ用RDエリアにデータ量の少ない表を多く格納する場合は,余分な未使用ページを削減できます。
- 注意事項
- セグメントサイズを小さくしたユーザ用RDエリアに大量のデータを追加すると,セグメントの割り当て回数が増加するため,オーバヘッドが大きくなります。
- セグメントの数が多くなるため,表を削除したり,表の全行削除をしたりする場合,排他制御の資源が多くなります。
セグメントサイズの大小によるユーザ用RDエリアの概要を次の図に示します。
図15-1 セグメントサイズの大小によるユーザ用RDエリアの概要
![[図データ]](figure/zu140010.gif)
(3) 設定方法
セグメントサイズは,データベース初期設定ユティリティ(pdinit)又はデータベース構成変更ユティリティ(pdmod)のcreate rdarea文で設定します。