参照バッファ及び更新バッファをそれぞれ独立したLRUで管理します。
グローバルバッファの不足時には,グローバルバッファ内のアクセスした参照バッファの中で,最も古いバッファがメモリから追い出されます。
(a) 適用基準
参照バッファ及び更新バッファをそれぞれ独立したLRUで管理した方がよい場合を次に示します。
- 検索処理に比べて,更新処理の割合が比較的少ない場合で更新バッファヒット率が高い場合(オンライン業務のように1トランザクション当たりの参照,更新件数が比較的少ない場合)
(b) 指定方法
システム共通定義のpd_dbbuff_lru_optionオペランドにSEPARATEを指定します。
(c) 注意事項
- 大量の更新処理が発生した場合,参照バッファヒット率が低下し,検索処理が遅くなります。
- 次のどちらかに該当する場合は,無条件にpd_dbbuff_lru_optionオペランドにMIXを仮定します。そのため,参照バッファ及び更新バッファの独立したLRUでの管理はできません。
- pd_dbsync_pointオペランドにcommitを指定している場合
- pd_dbbuff_binary_data_lruオペランドにNを指定している場合
グローバルバッファを一括したLRUで管理します。グローバルバッファの不足時には,グローバルバッファ内のアクセスしたバッファで,最も古いバッファがメモリから追い出されます。
(a) 適用基準
グローバルバッファを一括したLRUで管理した方がよい場合を次に示します。
- 検索処理に比べて,更新処理の割合が多い場合,突発的な大量検索又は大量更新が発生する場合(オンライン業務とバッチ業務など,大量検索,大量更新が共存する場合)
(b) 指定方法
システム共通定義のpd_dbbuff_lru_optionオペランドにMIXを指定します。
システム共通定義のpdbufferオペランドの-wオプションに,デファードライトトリガでの更新ページの出力比率を指定します。
(c) 注意事項
- 更新バッファヒット率が高い場合には,大量検索によって更新バッファが一時的にメモリから追い出されます。このような場合には,更新処理の延長でファイルの読み込みが発生し,処理が遅くなる場合があります。
- pd_dbsync_point=syncの指定又は省略時には,検索処理の延長でファイルへの書き込みが発生し,検索処理が遅くなる場合があります。