22.2.1 スーパユーザが設定する項目

HiRDBを構築するために,スーパユーザがルートで設定する内容を次に示します。

  1. OSのパラメタをカスタマイズします。
  2. IPアドレスを設定します。
  3. HiRDB管理者の専用のグループを作成します。
  4. HiRDB管理者を登録します。
<この項の構成>
(1) OSのパラメタのカスタマイズ
(2) IPアドレスの設定
(3) HiRDB管理者専用のグループの作成
(4) HiRDB管理者の登録

(1) OSのパラメタのカスタマイズ

HiRDBを構築するために,OSのオペレーティングシステムパラメタをカスタマイズしてください。カスタマイズの手順を次に示します。

  1. スーパユーザとしてログインします。
  2. オペレーティングシステムパラメタを次の表に示す推奨値よりも大きな値に設定してください。値の変更については,HP-UXのシステム管理マネージャ(SAM)が利用できます。SAMの使用方法及びオペレーティングシステムパラメタについては,HP-UXのマニュアルを参照してください。

次の表の設定値は,簡易導入でHiRDBを構築する場合に必要な値です。データベースを詳細に設計する場合には,「21.OSのオペレーティングシステムパラメタの見積もり」を参照してください。

表22-5 オペレーティングシステムパラメタの設定値

オペレーティングシステムパラメタ推奨値
maxuprc512
maxusers64
nfile1600
nproc576
shmmax200[MB]
shmmni1000
shmseg120
semume128
semmns3600
semmnu512
semmni512

(2) IPアドレスの設定

ネットワーク上でHiRDBにアクセスできるようにするために,使用するすべてのマシンのIPアドレス及びホスト名(例:hostA)をhostsファイルに設定してください。ただし,既に設定されている場合や,DNSを使用する場合は不要です。

hostsファイルの設定の詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

(3) HiRDB管理者専用のグループの作成

HiRDB管理者の専用のグループをOSに登録するために,サーバマシンの/etc/groupファイルに次の表に示す情報を追加してください。

/etc/groupファイルの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

表22-6 /etc/groupファイルの設定情報

追加する情報設定例
グループ名hirdb
暗号化されたパスワード又はそれに代わるもの*
グループID300
グループに所属するユーザ名のリストmanager

(4) HiRDB管理者の登録

HiRDBを管理するユーザの情報をOSに登録するために,サーバマシンの/etc/passwdファイルに次の表に示す情報を登録してください。

/etc/passwdファイルの詳細については,OSのマニュアルを参照してください。

表22-7 /etc/passwdの設定情報

登録する情報設定例
ログイン名manager
パスワードmanager
ユーザID110
ユーザを割り当てるグループID300
ユーザのホームディレクトリ/users/hirdb
ユーザがログインするときに実行するシェル/bin/sh
(Bourneシェルの場合)