システムジェネレータでHiRDBを作成した時(メインメニュー画面でgを指定)に,実行された初期設定の運用コマンドの内容がログファイルに出力されます。
チューニングなどでシステムファイルの内容の見直しが必要な場合に,ログファイルを参照することで,作業効率を向上できます。また,HiRDBを初期状態にしたい場合には,ログファイルの内容を再利用することで作業の負担を軽減できます。
ログファイルの内容を次の表に示します。
表4-4 ログファイルの内容
項 目 | 説 明 |
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出力場所 | システムマネジャを定義したサーバマシンの$PDDIR/conf下 |
種別 | 通常ファイル(UNIXファイル) |
名称 | pdgen_cmd."ユニットを作成したホストの名称" |
アクセス権限 | pdgen実行者は参照・更新できます。その他は参照だけできます。 |
出力内容※1 (システムマネジャを定義したサーバマシンに出力した場合) | - 作成時の環境変数の内容(PDDIR,PDCONFPATH,SHLIB_PATH※2,PATH)
- システムファイル用 HiRDBファイルシステム領域作成内容(pdfmkfs)
- RDエリア用HiRDBファイルシステム領域作成内容(pdfmkfs)
- ユニット用ステータスファイル初期設定内容(pdstsinit)
- サーバ用ステータスファイル初期設定内容(pdstsinit)
- サーバ用シンクポイントダンプファイル初期設定内容(pdloginit)
- サーバ用システムログファイル初期設定内容(pdloginit)
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出力内容※1 (システムマネジャを定義していないサーバマシンに出力した場合) | - 作成時の環境変数の内容(PDDIR,PDCONFPATH,SHLIB_PATH※2,PATH)
- システムファイル用 HiRDBファイルシステム領域作成内容(pdfmkfs)
- RDエリア用HiRDBファイルシステム領域作成内容(pdfmkfs)
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- 注※1
- HiRDBファイルシステム領域の作成(pdfmkfs)はHiRDBファイルシステム領域を作成する各サーバマシン(ホスト)で実行するコマンドであり,各ホストに対応したファイルに出力します。一方ステータスファイル初期設定(pdstsinit),シンクポイントダンプファイル初期設定(pdloginit),システムログファイル初期設定(pdloginit)はシステムマネジャがあるサーバマシンで実行するコマンドであるため,システムマネジャがあるホストに対応したファイルに出力します。
- 注※2
- Solaris版及びLinux版の場合はLD_LIBRARY_PATHに,AIX版の場合はLIBPATHになります。
- ●ログファイルの出力例(システムマネジャがあるホストに対応したファイルの出力例)
PDDIR="/HiRDB"
PDCONFPATH="${PDDIR}/conf"
SHLIB_PATH="${PDDIR}/lib"
PATH="${PDDIR}/bin:${PATH}"
pdfmkfs -r -n 56 -l 100 -k SVR -e 100 -i /sysarea
pdstsinit -u u001 -f /sysarea/u001st1a -c 32
pdstsinit -u u001 -f /sysarea/u001st1b -c 32
pdstsinit -u u001 -f /sysarea/u001st2a -c 32
pdstsinit -u u001 -f /sysarea/u001st2b -c 32
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pdloginit -d sys -s dic -f /sysarea/dicjn1a -n 100
pdloginit -d sys -s dic -f /sysarea/dicjn2a -n 100
pdloginit -d sys -s dic -f /sysarea/dicjn3a -n 100
pdfmkfs -r -n 5 -l 100 -k SVR -e 100 -i /dbarea |
- ●ログファイルの出力例(システムマネジャがないホストに対応したファイルの出力例)
PDDIR="/HiRDB"
PDCONFPATH="${PDDIR}/conf"
SHLIB_PATH="${PDDIR}/lib"
PATH="${PDDIR}/bin:${PATH}"
pdfmkfs -r -n 56 -l 100 -k SVR -e 100 -i /sysarea
・
・
・
pdfmkfs -r -n 5 -l 100 -k SVR -e 100 -i /dbarea |