表の横方向を行,縦方向を列といいます。一つの行は表を操作するときの単位であり,一つ以上の列から構成されます。列には列名を付けて,表を操作するときは列名で行の中の位置を識別します。表の構造を次の図に示します。
図3-4 表の構造
CREATE TABLE ZAIKO
(SCODE CHAR(4),
SNAME NCHAR(8),
COL NCHAR(1),
TANKA INTEGER,
ZSURYO INTEGER);
「列」又は「抽象データ型を構成する属性」に対して,データ型を指定します。データ型には大きく分けて,既定義型とユーザ定義型があります。既定義型とは,HiRDBが提供するデータ型のことです。ユーザ定義型とは,ユーザが任意に定義できるデータ型のことです。データ型の種類を次の表に示します。
表3-3 データ型の種類
分類 | データ型 | データ形式 | |
---|---|---|---|
既定義型 | 数データ | INTEGER | 整数 |
SMALLINT | 整数 | ||
LARGE DECIMAL | 固定小数点数 | ||
FLOAT | 倍精度浮動小数点数 | ||
SMALLFLT | 単精度浮動小数点数 | ||
文字データ | CHARACTER | 固定長文字列 | |
VARCHAR | 可変長文字列 | ||
各国文字データ | NCHAR | 固定長各国文字列 | |
NVARCHAR | 可変長各国文字列 | ||
混在文字データ | MCHAR | 固定長混在文字列 | |
MVARCHAR | 可変長混在文字列 | ||
日付データ | DATE | 日付 | |
時刻データ | TIME | 時刻 | |
時刻印データ | TIMESTAMP | 時刻印データの小数秒精度 | |
日間隔データ | INTERVAL YEAR TO DAY | 日間隔 | |
時間隔データ | INTERVAL HOUR TO SECOND | 時間隔 | |
長大データ | BLOB | バイナリデータ列 | |
バイナリデータ | BINARY | バイナリデータ列 | |
論理データ | BOOLEAN | 論理値 | |
ユーザ定義型 | 抽象データ型 | - | - |
データ型は,定義系SQLのCREATE TABLEで表を作成するときに指定します。「抽象データ型を構成する属性」に対応させるデータ型は,定義系SQLのCREATE TYPEで指定します。抽象データ型については,「3.5 オブジェクトリレーショナルデータベースへの拡張」を参照してください。