スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

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10.4.2 レジストリ機能の初期設定

例えば,SGML文書など,文書自体に「章・節・項,箇条書き」という構造を持っています。このように個々のデータ自体が構造を持っている場合には,ユーザが文書登録時に「そのデータがどのような構造を持っているか」をプラグインに認識させる必要があります。このような「データ操作時にプラグインが使用するためのプラグイン固有の情報」をレジストリ情報といいます。また,レジストリ情報をHiRDBが保持する機能をレジストリ機能といいます。

プラグインのレジストリ機能を使用するためには,HiRDBのレジストリ機能初期設定ユティリティ(pdreginit)を使用してレジストリ機能の初期設定をする必要があります。レジストリ機能を初期設定すると,「レジストリ用RDエリア及びレジストリLOB用RDエリア」が作成され,「レジストリ情報を管理する表(レジストリ管理表)」及び「レジストリ管理表に情報を登録したりする,操作用のストアドプロシジャ」がHiRDBのRDエリアに格納されます。

レジストリ機能についての情報を格納するためのRDエリアを次の表に示します。

表10-2 レジストリ機能についての情報を格納するためのRDエリア

レジストリ機能の情報 情報を格納するRDエリア
レジストリ管理表 レジストリ用RDエリア又はレジストリLOB用RDエリア
レジストリ管理表に情報を登録するなどの操作用のストアドプロシジャ データディクショナリLOB用RDエリア

注※
どちらのRDエリアに格納されるかは,登録されるデータの長さ(32,000バイト未満か以上か)によって自動的に決定されます。

レジストリ機能の初期設定についてはマニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を,レジストリ機能設定ユティリティ(pdreginit)についてはマニュアル「HiRDB Version 8 コマンドリファレンス」を参照してください。