スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)
HiRDBでは,文書,画像などのマルチメディアデータの「抽象データ型」及び「データを高速に操作できる機能」を使える仕組みであるプラグインアーキテクチャを採用しています。プラグインアーキテクチャによって,プラグインをHiRDBに登録するだけで,機能を拡張でき,マルチメディアデータを扱えるシステムを構築できます。
また,アプリケーション側では,マルチメディアデータ特有の複雑な操作内容を意識しないで高速に操作できるため,顧客への情報サービスなども効率良く提供できるようになります。HiRDBのプラグインを次の表に示します。
表10-1 HiRDBのプラグイン
プラグイン名 | 説明 |
---|---|
全文検索プラグイン HiRDB Text Search Plug-in |
大量の文書情報を正確かつ高速に検索できる機能を提供するプラグインです。 |
特徴量検索プラグイン HiRDB Image Search Plug-in |
画像の色や形などから特徴量を抽出する機能と,特徴量を比較して類似する画像を検索する機能を提供するプラグインです。 |
マルチメディアデータ連携用プラグイン HiRDB File Link |
画像データなどの大容量かつ多量のデータを任意のサーバ(ファイルサーバ)に格納し,HiRDBのデータベースには,データのリンク情報を登録する保管形態を実現するためのプラグインです。この保管形態では,データが増大しても,データベースの負荷を最低限に抑えられます。また,データの増大に対してディスク容量を増やしたり,ファイルサーバを増やしたりすることで対処できます。 |
空間検索プラグイン HiRDB Spatial Search Plug-in |
地図情報などの空間データ(2次元データ)を検索できる機能を提供するプラグインです。 |
HiRDBのプラグイン製品については,該当するHiRDBのプラグインのマニュアルを参照してください。
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