スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

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8.3.6 ハイブリッド方式

ハイブリッド方式を適用すると,リモートサイトへの更新コピー処理が次に示すようになります。

システムログファイルなどのデータベースの回復に必要な情報はリモートサイトへの反映を保証するように同期コピーを行います。したがって,メインサイトのHiRDBが災害によって異常終了した場合,異常終了直前の状態でリモートサイトのHiRDBを再開始できます。ハイブリッド方式は,主に大規模システム向けの処理方式といえます。

また,回復可能なデータベースファイルについては非同期コピーとし,トランザクション性能への影響を全同期方式に比べて少なくします。

参考
ハイブリッド方式は,全同期方式と全非同期方式の両方の利点を持ちますが,ほかの方式に比べて運用が難しくなります。

ハイブリッド方式の概要を次の図に示します。また,リモートサイトに更新コピーするときの処理方式(ハイブリッド方式の場合)を次の表に示します。

図8-18 ハイブリッド方式の概要

[図データ]

表8-8 リモートサイトに更新コピーするときの処理方式(ハイブリッド方式の場合)

リモートサイトにコピーされるファイル 更新コピーするときの処理方式
データベースファイル 非同期コピー
システムファイル システムログファイル 同期コピー
シンクポイントダンプファイル
ステータスファイル