スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

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6.8.10 グローバルバッファの先読み入力

グローバルバッファの先読み入力とは,指定した表やインデクスのデータをあらかじめグローバルバッファに読み込んでおく機能です。概要を次の図に示します。

図6-14 グローバルバッファの先読み入力の概要

[図データ]

〔説明〕
  • グローバルバッファの先読み入力をしない場合
    HiRDB開始直後にUAPが表にアクセスする時,グローバルバッファにはデータがないため,表からデータを読み込みます(物理的な入出力が発生します)。以降,この表のデータにアクセスする時は,グローバルバッファに読み込まれているページについては表からの読み込みは発生しません。ただし,ほかのページのデータにアクセスする時は,読み込み処理が発生します。
  • グローバルバッファの先読み入力をする場合
    あらかじめ表のデータをグローバルバッファに読み込んでいるため,表からデータを読み込まないで表にアクセスできます(物理的な入出力は発生しません)。以降,この表にアクセスする時,表からの読み込みはありません。
<この項の構成>
(1) グローバルバッファの先読み入力の効果
(2) 実行方法
(3) 使用上の考慮点

(1) グローバルバッファの先読み入力の効果

指定した表やインデクスのデータを先読み入力しておくため,バッファヒット率が高くなります。HiRDB開始直後,オンライン業務開始前などに,入出力が多いと思われる表やインデクスを先読みしておくことで,高いバッファヒット率が期待できます。

(2) 実行方法

先読み入力する表やインデクスを指定し,グローバルバッファ常駐化ユティリティpdpgbfon)を実行します。

(3) 使用上の考慮点

グローバルバッファの先読み入力をする場合の考慮点を次に示します。