スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

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6.8.8 グローバルバッファのLRU管理方式

HiRDBでは業務の種類(オンライン業務又はバッチ業務)に応じて,グローバルバッファのLRU管理方式を選択できます。LRUの管理方式には,次に示す2種類があります。

<この項の構成>
(1) 参照バッファ及び更新バッファの独立したLRUでの管理
(2) グローバルバッファの一括したLRUでの管理

(1) 参照バッファ及び更新バッファの独立したLRUでの管理

参照バッファ及び更新バッファをそれぞれ独立したLRUで管理します。グローバルバッファの不足時には,グローバルバッファ内のアクセスした参照バッファの中で,最も古いバッファがメモリから追い出されます。オンライン業務のように1トランザクション当たりの参照,更新件数が比較的少ない場合,参照バッファ及び更新バッファをそれぞれ独立したLRUで管理すると,処理性能が向上します。

グローバルバッファを独立したLRUで管理する場合は,pd_dbbuff_lru_optionオペランドSEPARATEを指定します。pd_dbbuff_lru_optionオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。

(2) グローバルバッファの一括したLRUでの管理

グローバルバッファを一括したLRUで管理します。グローバルバッファの不足時には,グローバルバッファ内のアクセスしたバッファで,最も古いバッファがメモリから追い出されます。オンライン業務とバッチ業務の組み合わせなど,大量検索,大量更新が共存する場合,グローバルバッファを一括したLRUで管理すると,処理性能が向上します。

グローバルバッファを一括したLRUで管理する場合は,次に示すどちらかの指定をします。

pd_dbbuff_lru_optionオペランド及びpdbufferオペランドについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。