スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)
トリガを定義すると,ある表への操作(更新,挿入,及び削除)を契機に自動的にSQL文を実行させることができます。トリガは,定義する表,トリガを動作させる契機となるSQL(トリガ契機となるSQL),自動的に実行させるSQL文(トリガSQL文),その動作が実行される条件(トリガ動作の探索条件)などを指定して定義します。トリガを定義した表にトリガ動作の探索条件を満たすSQL文が実行されると,トリガSQL文が自動的に実行されます。トリガの概要を次の図に示します。
図5-7 トリガの概要
なお,トリガを表に定義すると,その表を使用する関数,手続き及びトリガのSQLオブジェクトは無効になるため,SQLオブジェクトを再作成する必要があります。また,トリガが使用しているリソース(表,インデクスなど)が定義,定義変更,又は削除された場合,トリガのSQLオブジェクトは無効になるため,SQLオブジェクトを再作成する必要があります。詳細は,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
UAPで次のような処理をする場合,トリガの使用をお勧めします。
トリガを定義すると,指定したトリガ動作手続きのSQLオブジェクトが自動的に作成され,データディクショナリLOB用RDエリアに格納されます。そのため,トリガを定義する場合,データディクショナリLOB用RDエリアに十分な容量を確保しておく必要があります。データディクショナリLOB用RDエリアの容量の見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
また,トリガ契機となるSQLを実行するためには,SQLオブジェクト用バッファ長を指定するときにトリガのSQLオブジェクトについても考慮しておく必要があります。SQLオブジェクト用バッファ長の見積もりについては,マニュアル「HiRDB Version 8 システム定義」を参照してください。
トリガの定義,SQLオブジェクトの再作成,及び削除には次の定義系SQLを使用します。
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