スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 解説(UNIX(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

4.1 データベースの物理構造の仕組み

データベースの物理構造を次の図に示します。

図4-1 データベースの物理構造

[図データ]

〔説明〕
  • HiRDBファイルシステム領域
    HiRDBファイルを作成する領域です。
  • HiRDBファイル
    表及びインデクスのデータを格納するHiRDB専用のファイルです。
  • セグメント
    表及びインデクスのデータを格納する最小単位です。1セグメントには,一つの表又は一つのインデクスのデータだけが格納されます。連続した複数ページから構成されています。
  • ページ
    データベースの入出力処理の最小単位です。ページ長を大きくすると,連続した行を同一ページ内に格納できるため,データを連続して処理する場合に入出力回数を削減できます。ページには次の表に示す種類があります。

    表4-1 ページの種類

    ページの種類 説明
    データページ 表の行データを格納するページです。
    インデクスページ インデクスのキー値を格納するページです。
    ディレクトリページ RDエリアの状態の管理情報を格納するページです。

データベースの物理構造の指定方法
データベースの物理構造はRDエリアを定義するときに指定します。具体的には,次に示す制御文で指定します。
  • データベース初期設定ユティリティ(pdinit)のcreate rdarea文
  • データベース構成変更ユティリティ(pdmod)のcreate rdarea文
create rdarea文の指定例を次に示します。

(例)
 
create rdarea USRRD01 for user used by PUBLIC       1
    page 4096 characters                            2
    storage control segment 20 pages                3
    file name "/rdarea01/file01"                    4
         initial 150 segments ;                     5
 

〔説明〕
  1. RDエリアの名称(USRRD01)を指定します。
  2. ページ長に4096バイトを指定します。
  3. セグメントサイズに20ページを指定します。
  4. RDエリアを構成するHiRDBファイルシステム領域名とHiRDBファイル名を指定します。
    /rdarea01:HiRDBファイルシステム領域名
    file01:HiRDBファイル名
  5. セグメント数を指定します。