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2.3.1 AIXの場合

AIXの場合のコンパイル方法およびリンケージ方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 前提とするコンパイラ
(2) コンパイルオプション(マルチスレッド)
(3) コンパイルオプション(シングルスレッド)
(4) リンクオプション(マルチスレッド)
(5) リンクオプション(シングルスレッド)

(1) 前提とするコンパイラ

AIXを使用してコンパイルまたはリンケージを行う場合は,次の製品を使用してください。

(2) コンパイルオプション(マルチスレッド)

マルチスレッドでコンパイルを実行する場合は,次のコンパイルオプションを指定してください。

表2-2 マルチスレッドのコンパイルオプション(AIXの場合)

指定するコンパイルオプション オプションの意味
-I/opt/TSPlugin/TSFilter/include インクルードパスの指定
-qthreaded マルチスレッド実行の指定
-D_ALL_SOURCE POSIXやそのほかの規格を有効にする
-D_POSIX_SOURCE POSIX用ソース
-D_REENTRANT マルチスレッド対応ライブラリの使用
-D_THREAD_SAFE マルチスレッド対応

注※
接尾語に"r"が付いたコンパイラを使用した場合は,自動的にマルチスレッドのコンパイルオプションとして指定されます。

(3) コンパイルオプション(シングルスレッド)

シングルスレッドでコンパイルを実行する場合は,次のコンパイルオプションを指定してください。

表2-3 シングルスレッドのコンパイルオプション(AIXの場合)

指定するコンパイルオプション オプションの意味
-I/opt/TSPlugin/TSFilter/include インクルードパスの指定
-D_ALL_SOURCE POSIXやそのほかの規格を有効にする
-D_POSIX_SOURCE POSIX用ソース

(4) リンクオプション(マルチスレッド)

マルチスレッドでリンクする場合は,次のリンクオプションを指定してください。

表2-4 マルチスレッドのリンクオプション(AIXの場合)

指定するリンクオプション オプションの意味
-L/opt/TSPlugin/TSFilter/lib ライブラリパスの指定
-lts0_r マルチスレッド用TSFilterライブラリの使用
-lc_r マルチスレッド対応Cライブラリの使用
-lpthreads POSIXスレッドの使用

注※
接尾語に"r"が付いたコンパイラを使用した場合は,自動的にマルチスレッドのリンクオプションとして指定されます。

(5) リンクオプション(シングルスレッド)

シングルスレッドでリンクする場合は,次のリンクオプションを指定してください。

表2-5 シングルスレッドのリンクオプション(AIXの場合)

指定するリンクオプション オプションの意味
-L/opt/TSPlugin/TSFilter/lib ライブラリパスの指定
-lts0 シングルスレッド用TSFilterライブラリの使用