この節では,インデクス作成時に考慮していただきたいことについて説明します。
次の列は,インデクスを作成することで処理性能の向上を実現できます。
- ユニークキー列
- インデクス作成状態列およびインデクス作成指定情報列
通常運用の場合は,インデクス作成状態列に対する単一列インデクスとしてください。インデクス作成指定情報列には1を設定します。
それ以外の場合は,インデクス作成状態列およびインデクス作成指定情報列を構成列とする複数列インデクスを定義する必要があります。
- 注意
- インデクス作成状態列とインデクス作成指定情報列のうち,より絞り込める列を複数列インデクスの第一構成列としてインデクスを定義してください。
- 全文検索用列
インデクス作成は必須です。列の属性によって,定義するインデクスが異なります。
- SGMLTEXT型列の場合
NGRAMインデクスを定義します。
- FREEWORD型列の場合
IXFREEWORDインデクスを定義します。
全文検索用インデクスは,Text Search Plug-inのインデクス分割遅延登録機能を使用して,インデクス作成の遅延運用をお勧めします。Text Search Plug-inのインデクス分割遅延登録機能を利用した運用には,次のものがあります。
- インデクス作成方法に初期分割登録を指定してインデクスを作成する運用
- 大量の文書または文字列データを表に登録したあと,空のインデクスだけを作成し,インデクス作成開始ユティリティを実行してインデクスへ文書または文字列データを登録する運用
- インデクス作成方法に分割遅延登録を指定してインデクスを作成する運用
- インデクスを作成しないでUAPでデータを登録したあと,一括してインデクスを作成する方法です。
- 「プラグインインデクスの遅延一括作成による運用」に比べて,次のような特長があります。
- ユティリティを使用してインデクスを作成する場合,作成時間または作成件数を指定できるため,柔軟に運用できます。
- 遅延登録するかどうかを,列(インデクス)単位で指定できます。
- 登録・検索同時実行を併用することで,ユティリティによるインデクス作成中に検索が実行できます。
Text Search Plug-inのインデクス分割遅延登録機能の詳細については,マニュアル「HiRDB Text Search Plug-in Version 7」を参照してください。