スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)

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付録A.4 トラブルに関する質問

<この項の構成>
(1) システム定義の最後の行に指定したオペランドが認識されない
(2) 認可識別子やパスワードが正しく認識されない
(3) データベース再編成ユティリティ実行時のKFPO00107-Eエラー
(4) データベース複写ユティリティ実行時に,ディスク容量に余裕があるのにディスク容量不足となる

(1) システム定義の最後の行に指定したオペランドが認識されない

質問
システム定義の最後の行に指定したオペランドが認識されていません。なぜですか?

お答えします
システム定義ファイルの最終行に改行があるかどうか確認してください。システム定義や,ユティリティの制御文の最終行には改行が必要です。改行がないと,正しく認識されません。

(2) 認可識別子やパスワードが正しく認識されない

質問
認可識別子やパスワードが正しく認識されていません。なぜですか?

お答えします
大文字,小文字が正しく認識されていない可能性があります。小文字を指定する場合は,引用符(")で囲んでください。引用符で囲まないと,小文字を指定しても大文字として扱われます。
(例)
SELECT * FROM "user05".TABLE05;

(3) データベース再編成ユティリティ実行時のKFPO00107-Eエラー

質問
データベース再編成ユティリティを実行すると,KFPO00107-E(write(olktdlr))エラーとなります。

お答えします
OSのportが不足しています。データベース再編成ユティリティ以外でも,HiRDB開始時を含め,特に更新処理が多発する場合はHiRDBのportの使用頻度が上がるため,注意する必要があります。この現象が発生した場合には,少し時間をおいてコマンドを実行してください。

(4) データベース複写ユティリティ実行時に,ディスク容量に余裕があるのにディスク容量不足となる

質問
データベース複写ユティリティ実行時に,ディスク容量に余裕があるのにディスク容量不足のエラーとなります。なぜですか?

お答えします
ディスクの残容量に余裕があるのに,データベース複写ユティリティ実行時にディスク容量不足を示す旨のメッセージが出力された場合は,バックアップファイルの大きさが2GBを超えている可能性があります。HiRDBが扱えるファイルの大きさの上限は2GBです。この場合は,次に示すどれかの対処をしてください。
●対処方法1
バックアップファイルを複数個指定してください。例えば,3GB必要な場合はバックアップファイルを最低2個指定してください。
●対処方法2
UNIXファイルシステム構築時にラージファイルを使用可能とするオプションを指定したUNIXファイルシステム上の通常ファイルまたはHiRDBファイルシステム領域を使用してください。HiRDBファイルシステム領域のラージファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」を参照してください。
●対処方法3
キャラクタ型スペシャルファイル上に作成したHiRDBファイルシステム領域にバックアップファイルを作成してください。HiRDBファイルシステム領域のラージファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド」を参照してください。なお,ラージファイルをサポートしていない一部のHI-UX/WE2では,最大4GBのHiRDBファイルシステム領域に納まる範囲のバックアップファイルを作成できます。