スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

5.7.2 演習2(RDエリアを最新の状態に回復する

ユーザ用RDエリア(RDDATA10)を最新の状態に回復します。アンロードログファイルを使ってデータベースを回復する場合,ウィザードではなくカスタマイズでリカバリを行います。

<この項の構成>
(1) 必要なバックアップファイルとアンロードログファイルを特定します
(2) 現用ファイルをスワップします
(3) 「アンロード待ち状態」のファイルをアンロードします
(4) RDDATA10を回復します

(1) 必要なバックアップファイルとアンロードログファイルを特定します

(a) 必要なバックアップファイル

バックアップファイルには,「5.6 バックアップを取得する」の演習2で取得したRDDATA10のバックアップを格納したバックアップファイルを使用します。バックアップファイル名は,/home/hirman/hirdb/pdcopy2/backup12です。

留意事項
バックアップは,「5.6 バックアップを取得する」の演習1で取得した全RDエリアのバックアップでもかまいません。全RDエリアのバックアップからでも,特定のRDエリアを回復できます。
(b) 必要なアンロードログファイル

(a)のバックアップを取得したとき以降に出力されたシステムログを格納したアンロードログファイルが必要になります。バックアップを取得したとき以降に出力されたシステムログをすべてアンロードしてください。したがって,次に示すシステムログファイルをアンロードする必要があります。

(2) 現用ファイルをスワップします

〈手順〉
  1. [アンロードログ管理][システムログのスワップ]を選択してください。

    [図データ]

  2. 【システムログのスワップ】ボックスが表示されます。
    各項目を次のように設定して,「実行」ボタンをクリックしてください。
    HiRDBシステム:HDBS(10.210.35.14_20293)
    サーバ:sds1

    [図データ]

  3. 現用ファイルのスワップが終了したら,「キャンセル」ボタンをクリックしてください。

(3) 「アンロード待ち状態」のファイルをアンロードします

「アンロード待ち状態」のファイルをアンロードします。

〈手順〉
  1. [アンロードログ管理][システムログのアンロード]を選択してください。

    [図データ]

  2. 【システムログのアンロード】ボックスが表示されます。
    各設定値を次のように指定してください。
    HiRDBシステム:HDBS(10.210.35.14_20293)
    サーバ:sds1
    アンロードログファイルの最大保持数:256
    アンロードログファイルの種別:通常ファイル
    アンロードログファイルの格納先:/home/hirman/HiRDB/pdlogunld2
    システムログファイル:アンロード状態が「アンロード待ち」になっているファイル(logfg01〜logfg04)を選択

    [図データ]

  3. 選択したシステムログファイルがアンロードされます。

(4) RDDATA10を回復します

〈手順〉
  1. [リカバリ][カスタマイズ]を選択してください。

    [図データ]

  2. 【リカバリ カスタマイズ】ボックスが表示されます。
    「回復単位」タブ,および「ファイル種別」タブのページで次のように設定して,「確認画面へ」ボタンをクリックしてください。
    回復単位
    回復単位:RDエリア単位
    HiRDBシステム:HDBS(10.210.35.14_20293)
    ユニット:SDSU
    サーバ:sds1
    RDエリア:RDDATA10

    [図データ]

    ファイル種別
    ファイル種別:通常ファイル
    ホスト名:HIRLIN_SV
    バックアップファイル名:/home/hirman/hirdb/pdcopy2/backup12
    システムログファイルを使用する:チェック
    アンロードログファイル名:logfg01〜logfg04

    [図データ]

  3. 指定した条件を確認して問題なければ,「実行」ボタンをクリックしてください。リカバリ処理が始まります。

    [図データ]

  4. RDDATA10が回復されます。