スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)

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4.4.3 演習2(RDエリア単位のバックアップを取得する

RDエリア(RDDATA10)のバックアップをバックアップ取得モードxで取得します。

なお,ここで取得したバックアップは「4.5 データベースを回復する」の演習で使用するので,保存しておいてください。

<この項の構成>
(1) pdholdコマンドでRDDATA10を閉塞かつクローズします
(2) pdholdコマンドの実行結果が表示されます
(3) pdcopyコマンドでRDDATA10のバックアップを取得します
(4) pdcopyコマンドの実行結果が表示されます
(5) pdrelsコマンドでRDDATA10の閉塞を解除してオープンします
(6) pdholdコマンドの実行結果が表示されます
(7) pddblsコマンドでRDDATA10の状態を確認します
(8) pddblsコマンドの実行結果が表示されます

(1) pdholdコマンドでRDDATA10を閉塞かつクローズします

対象RDエリアの参照および更新処理を禁止するため,RDエリアを閉塞かつクローズ状態にします。次のコマンドを実行してください。

 
$ pdhold -r RDDATA10 -c
 

(2) pdholdコマンドの実行結果が表示されます

 
2638 18:02:31 SDSU sds1     KFPH00130-I RDAREA held,
 RDAREA = "RDDATA10"   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2638 18:02:31 SDSU sds1     KFPH00130-I RDAREA closed,
 RDAREA = "RDDATA10"   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2638 18:02:31 SDSU sds1     KFPH00110-I pdhold command completed ・・・3

〔説明〕
  1. RDDATA10を閉塞しました。
  2. RDDATA10をクローズしました。
  3. pdholdコマンドが完了しました。

(3) pdcopyコマンドでRDDATA10のバックアップを取得します

対象RDエリアのバックアップを取得します。次のコマンドを実行してください。

 
$ pdcopy -m /HiRDB/rdfiles/master -r RDDATA10 -M x
 -b $HOME/HiRDB/pdcopy/backup02
 -p $HOME/HiRDB/pdcopy/list02.txt
 

〔説明〕
-m
マスタディレクトリ用RDエリアの先頭のHiRDBファイル名称(/HiRDB/rdfiles/master)を指定します。
-r
バックアップを取得するRDエリアを指定します。
-M
バックアップ取得モードを指定します。
-b
バックアップファイル名を指定します。
$HOME/HiRDB/pdcopyディレクトリ下にbackup02ファイルが作成されます。
-p
pdcopyコマンドの処理結果リストの出力先を指定します。$HOME/HiRDB/pdcopyディレクトリ下にlist02.txtファイルが作成されます。

(4) pdcopyコマンドの実行結果が表示されます

 
2793 18:03:51 SDSU _pd0copy KFPR00754-I Pdcopy started   ・・・・・・・・・1
2794 18:03:51 SDSU 0bcpy00  KFPR26109-I Backup completed,
 file=/home/hirman/HiRDB/pdcopy/backup02   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2793 18:03:51 SDSU _pd0copy KFPR26022-I Output result of pdcopy to
 /home/hirman/HiRDB/pdcopy/list02.txt   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3
2793 18:03:51 SDSU _pd0copy KFPR00756-I Pdcopy terminated,
 return code=0  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

〔説明〕
  1. バックアップの取得を開始しました。
  2. バックアップを取得しました。
    バックアップファイル名は,/home/hirman/HiRDB/pdcopy/backup02です。
  3. pdcopyコマンドの処理結果リストが/home/hirman/HiRDB/pdcopy/ list02.txtに出力されました。
  4. pdcopyコマンドが正常終了しました。

(5) pdrelsコマンドでRDDATA10の閉塞を解除してオープンします

参照および更新処理を行えるように,対象RDエリアの閉塞を解除します。次のコマンドを実行してください。

 
$ pdrels -r RDDATA10 -o 
 

(6) pdholdコマンドの実行結果が表示されます

 
2639 18:04:29 SDSU sds1     KFPH00130-I RDAREA released,
 RDAREA = "RDDATA10"   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1
2639 18:04:29 SDSU sds1     KFPH00130-I RDAREA opened,
 RDAREA = "RDDATA10"   ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2
2639 18:04:29 SDSU sds1     KFPH00110-I pdrels command completed ・・・3

〔説明〕
  1. RDDATA10の閉塞を解除しました。
  2. RDDATA10をオープンしました。
  3. pdrelsコマンドが完了しました。

(7) pddblsコマンドでRDDATA10の状態を確認します

閉塞が解除されたかどうかを確認します。次のコマンドを実行してください。

 
$ pddbls -r RDDATA10
 

(8) pddblsコマンドの実行結果が表示されます

 
STATE OF RDAREA
    RDAREA         ID       STATUS            TYPE           OPNMODE
    RDDATA10       7        OPEN              USER           INITIAL 
 

〔説明〕
STATUSがOPENになっているので,閉塞が解除されてオープン状態になっています。