HiRDB Control Managerを使用できるようにするため，HiRDBサーバにインストールしたHiRDB Control Manager - Agentの環境設定をします。HiRDB Control Managerを使用しない場合，この操作は必要ありません。

環境設定は，root（スーパユーザ）で実行してください。

環境設定の手順を次に示します。

1. セットアップツールを実行する
   セットアップツール「cmasetup」を実行します。
   

   【コマンドの形式】

   # /opt/hirdbCMA/bin/cmasetup /HiRDB

   〔説明〕

   /HiRDB

   HiRDBの運用ディレクトリです。

   　

   【コマンドの実行結果】

   KFPE34910-I HiRDB_CMA setup start, func = add, HiRDB directory = /HiRDB KFPE34935-I Create files necessary for execution

2. HiRDB Control Manager - Agentの機能を指定する
   使用するHiRDB Control Manager - Agentの機能を指定します。このマニュアルでは，通常Agentとして使用するので，「Y」を指定します。
   

   【入力】

   Enter the type of CM Agent being setup [ Y : normal Agent / N : NetBackup Agent, default=Y, Q : quit ]. ==>Y

3. HiRDB Control Manager - AgentがインストールされているマシンのIPアドレスを指定する
   HiRDB Control Manager - AgentがインストールされているマシンのIPアドレスを指定します。このマニュアルでは，「10.210.35.14」を指定します。
   

   【入力】

   Enter the IP address of the host where this CM Agent will run (for example 177.177.177.177) [ Q : quit ]. ==>10.210.35.14

4. HiRDB Control Manager - Agentが使用するポート番号を指定する
   HiRDB Control Manager - AgentがHiRDB Control Manager - Serverからの要求を受け付けるために使用するポート番号を指定します。HiRDB Control Manager - Agentがインストールされているマシンで使われていないポート番号を指定してください。このマニュアルでは，「20293」を指定します。
   

   【入力】

   Enter a port number to be used by this CM Agent [ 5001 to 65535, default=20293, Q : quit ]. ==>20293

5. HiRDB Control Manager - Agentのサービス名を指定する
   HiRDB Control Manager - Agentは，HiRDB Control Manager - Serverからの要求を受け付けるためにinetdデーモンを使用します。inetdがこのAgentを識別するためのサービス名称を指定します（12文字以内）。
   ここで指定したサービス名称は，/etc/servicesおよび/etc/inetd.confにサービス名称として登録されます。これらのファイルに登録されているサービス名と重複しないようにしてください。
   このマニュアルでは，「hirdbcma」を指定します。
   

   【入力】

   Enter a name of the inetd service to be used by this CM Agent [ Q : quit ]. ==>hirdbcma

6. HiRDBユニットのノード種別を指定する
   このHiRDB Control Manager - Agentが対象とするHiRDBユニットのノード種別を指定します。このマニュアルでは，対象がHiRDB/シングルサーバなので，「Y」を指定します。
   

   【入力】

   Enter the type of the HiRDB unit for which this CM Agent is being setup [ Y : system manager or single server / N : non-manager, default = Y, Q : quit ]. ==>Y

7. Rocket Punch機能の使用するかしないかを指定する
   Rocket Punch機能を使用するかしないかを指定します。Rocket Punch機能とは，管理対象のHiRDBをHiRDB Control Manager - Serverに自動登録する機能です。自動登録すると，HiRDB Control Manager - Consoleで初めてHiRDBユニットを使用するときに「HiRDBの追加」する必要がなくなります。
   このマニュアルでは，「HiRDBの追加」操作も演習で行うので，「N」を指定します。
   

   【入力】

   Do you want HiRDB CM to automatically register this HiRDB unit to a CM Server? [ Y/N, default=N, Q : quit ] ==>N

8. DBA権限を持つユーザの認可識別子を指定する
   HiRDB Control Manager - Agentが対象とするHiRDBのDBA権限を持つユーザの認可識別子を指定します。このマニュアルでは，「MANAGER」を指定します。
   

   【入力】

   Enter a user name that has DBA privilege in the HiRDB system for which this CM Agent is being setup [ Q : quit ]. ==>MANAGER

9. DBA権限を持つユーザのパスワードを指定する
   項番8で指定したユーザのパスワードを指定します。このマニュアルでは，「MANAGER」を指定します。
   

   【入力】

   Enter the password of the user name that has the DBA privilege in the HiRDB system for which this CM Agent is being setup [ Q : quit ]. ==>MANAGER

10. HiRDBの文字コードを指定する
    HiRDB Control Manager - Agentが対象とするHiRDBをセットアップしたときに指定した文字コード（PDLANG）を指定します。セットアップしたときに文字コードを指定しない場合は，「5」を指定します。このマニュアルでは，「5」を指定します。
    

    【入力】

    Choose the type of character codes that have been specified for the HiRDB system [ 1 : sjis, 2 : ujis, 3 : utf-8, 4 : lang-c, 5 : default, Q : quit ]. ==>5

11. HiRDBマシンの文字コードを指定する
    HiRDB Control Manager - Agentが対象とするHiRDBが動作するマシンの文字コード（環境変数LANG）を指定します。このマニュアルでは，「1」を指定します。
    

    【入力】

    Choose the LANG value of the server machine for which this CM Agent is being setup [ 1 : ja_JP.eucJP, 2 : ja_JP, 3 : Ja_JP.ujis, 4 : others, default=1, Q : quit ]. ==>1

12. バックアップソフトウェアに，NetBackupを使うかどうかを指定する
    バックアップソフトウェアに，NetBackupを使うかどうかを指定します。このマニュアルでは，「N」を指定します。
    メッセージ「KFPE34911-I HiRDB_CMA setup ended, return code=0」が出力されれば，セットアップは終了です。
    

    【入力】

    Is NetBackup used? [ Y/N, default=N, Q : quit ] ==>N

    【出力】

    KFPE34911-I HiRDB_CMA setup ended, return code=0