スケーラブルデータベースサーバ HiRDB ファーストステップガイド(UNIX(R)用)

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2.2.1 インストールする前にマシンの設定などを確認する

HiRDBをインストールする前に,次の項目について確認してください。

<この項の構成>
(1)  OSパラメタ(カーネルパラメタ)
(2) 空きディスク容量
(3) 共用メモリ

(1)  OSパラメタカーネルパラメタ

HiRDBを構築するためには,共有メモリなどのOSパラメタ(カーネルパラメタ)をカスタマイズする必要があります。カスタマイズの手順を次に示します。

  1. スーパユーザとしてログインします。
  2. OSパラメタ(カーネルパラメタ)を次に示す推奨値よりも大きな値に設定してください。HP-UXの場合,値の変更については,システム管理マネージャ(SAM)を利用できます。SAMの使用方法およびOSパラメタについては,HP-UXのマニュアルを参照してください。
    注意
    この値は,ファーストステップガイドで行う簡易導入用の値です。データベースを詳細に設計する場合,またはHP-UX以外のOSで使用する場合,マニュアル「HiRDB Version 7 システム導入・設計ガイド(UNIX(R)用)」の「オペレーティングシステムパラメタの見積もり」に関する記述を参照してください。
     
    OSパラメタ 推奨値
    maxuprc MAX(pd_max_server_processの値+e,512)以上
    maxusers 128
    nfile MAX{1600,320×(h−g)+[a+(b×c)+320]×g+848×i+h×2+227+k×m}以上
    nproc MAX(pd_max_server_processの値+20,576)
    semmni 1,024
    semmns 7,200
    semmnu 512
    semume 512
    shmmax 200[MB]
    shmmni 1,000
    shmseg 120

(2) 空きディスク容量

このマニュアルの演習を実施するためには,インストールのためのディスク容量,およびHiRDBを運用するためのディスク容量が必要になります。

インストールするために必要なディスク容量は,220MBです。また,このマニュアルでは,システムファイルがインストールされているのとは別のパーティションである/HiRDBに,HiRDBファイルシステム領域を作成して作業します。それらの操作を行うため必要な/HiRDBのディスク容量は500MBですそれぞれのパーティションの空きディスク容量を確認してください。

(3) 共用メモリ

このマニュアルで想定しているHiRDBシステムを構築する場合,50MB以上の共用メモリが必要となります。