高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Transaction Controller 使用の手引

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7.6.1 待機系に転送されるリソース

ここでは,転送処理によって待機系に転送されるリソースについて説明します。

待機系に転送されるリソースの一覧を次の表に示します。XTCでは,これらのリソースを待機系に転送することでリソースを永続化しています。

表7-2 待機系に転送されるリソースの一覧

項番 待機系に転送されるリソース 説明
1 入力メッセージ※1 実行系で受信した次の入力メッセージです。
  • RPCメッセージ
    RPC要求メッセージ(RPC関連定義のrpc_recv_permanenceオペランドにYを指定)です。
  • MCPメッセージ
    MCPが受信したメッセージ(MCP構成定義のeemcpfunc定義コマンドで-mオプションのrecvpermanenceオペランドにyesを指定)です。
  • MCHメッセージ
    永続指定のトランザクション同期の一方送信メッセージ,およびトランザクション非同期の一方送信メッセージです。
2 トランザクションと同期して転送されるリソース※2 送信メッセージ UAPからのee_mch_cmtsend関数(永続指定)要求時のメッセージを永続化します。
3 XDBの更新ログ データベースの更新情報を永続化します。
4 タイマトランザクションの起動要求 UAPからのee_tim_execap関数(永続指定)要求時のメッセージを永続化します。
5 滞留メッセージ UAPからのee_scd_msg_receive関数の発行によって受信した永続指定の入力メッセージを永続化します。
6 トランザクションと非同期で転送されるリソース※3 サービスの閉塞状態 次に示す閉塞状態を永続化します。
  • スレッドダウンによるサービスの自動閉塞
  • eedctsvコマンド,eeactsvコマンド,またはee_thd_abdctl関数で変更されたサービスの閉塞状態
7 出力キュー(OTQ)の閉塞状態 次に示す閉塞状態を永続化します。
  • 一方送信メッセージの障害による出力キューの自動閉塞
  • eemchotqactコマンド,eemchotqdctコマンド,またはee_mch_otqbkctl関数で変更された出力キューの閉塞状態
8 サービスの最大同時処理限界数 eelspceコマンドで変更したサービスの最大同時処理限界数を永続化します。
9 出力キュー中の未送信メッセージのスキップ状態 eemchotqskipコマンド,またはee_mch_otqskip関数で変更した出力キュー中の未送信メッセージのスキップ状態を永続化します。
10 滞留メッセージのスキップ状態 eepceskipコマンド,またはee_scd_msg_skip関数で変更した滞留メッセージのスキップ状態を永続化します。
注※1
詳細については,「7.6.2 入力メッセージの永続化」を参照してください。
注※2
詳細については,「7.6.3 トランザクションと同期して転送されるリソースの永続化」を参照してください。
注※3
詳細については,「7.6.4 トランザクションと非同期に転送されるリソースの永続化」を参照してください。