高速トランザクション処理基盤 TP1/EE/Extended Transaction Controller 使用の手引

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7.2.1 HAモニタが監視する障害

HAモニタが監視する障害を次の表に示します。これらの障害が発生したときに系が切り替わります。

表7-1 HAモニタが監視する障害

項番 障害の種類 系切り替えの単位
1 ハードウェア障害 HAモニタ単位
2 ハードウェアの電源断
3 カーネル障害
4 HAモニタの異常終了
5 TP1/Server Baseの異常終了 TP1/Server Base単位
6 スレッドハングアップ時間監視や,トランザクション処理時間監視によるTP1/EEのプロセスダウン TP1/EEプロセス単位
7 TP1/EEプロセスの論理エラー
8 リソースの障害(障害によってシステムの運転が続行できない場合)
注※
系切り替えの単位の詳細については,「7.2.2 系切り替えの単位」を参照してください。

通信障害は,HAモニタの監視対象外となります。通信障害が発生した場合のXTCの処理については,「7.5 実行系と待機系の間で通信障害が発生した場合の対処」を参照してください。

■スローダウンの検知
TP1/EEのスレッドハングアップ時間監視によってシステムのスローダウンを検知しています。スレッドハングアップ時間監視によってTP1/EEのプロセスをダウンさせて,系を切り替える仕組みになっています。