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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue プログラム作成の手引


8.1 オブジェクトのオープンとクローズの概要

次に示す操作を実行するには,最初にオブジェクトをオープンしなくてはなりません。

オブジェクトをオープンするには,どのオブジェクトを処理したいのかを指定してMQOPEN命令を発行してください。ただし,1メッセージをキューに登録して即座にキューをクローズする場合は除きます。この場合は,MQPUT1命令を使用して,オープンの手続きを省略します。

MQOPEN命令を使用してオブジェクトをオープンする前には,アプリケーションをキューマネジャに接続してください。

TP1/Message Queueがオープンできるオブジェクトの種類を次に示します。

MQOPEN命令を使用して,すべてのオブジェクトを同じ要領でオープンできます。

同じオブジェクトを複数回オープンできます。そのたびに新しいオブジェクトハンドルを取得できます。一つのハンドルでキューのメッセージを検索したり,ほかのハンドルを使用して同じキューからメッセージを削除したりできます。この場合は,同じオブジェクトをクローズして再度オープンするようにするとリソースの消費を回避できます。また,同じキューをオープンしてメッセージの検索と削除を同時に実行できます。

さらに,配布リストを使用することによって,1回のMQOPEN命令で複数のオブジェクトをオープンしてからMQCLOSE命令でクローズできます。詳細については,「9.6 配布リスト」を参照してください。

オブジェクトをオープンするときには,MQOPEN命令に指定するオプションについて,オブジェクトをオープンする権限があるかをキューマネジャが確認します。

アプリケーションがキューマネジャから切り離されるときは,オブジェクトは自動的にクローズされます。

オープンしたオブジェクトはクローズすることをお勧めします。MQCLOSE命令を使用して実行してください。