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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue プログラム作成の手引


1.6.1 間接的なプログラム間通信

メッセージキューイングは間接的なプログラム間通信のための技術です。通信アプリケーション内のどこにでも使用できます。アプリケーションがメッセージをキューに登録し,相手アプリケーションがメッセージをキューから取り出すことによって,通信が発生します。

メッセージキューイングを使用して通信するプログラム間には,物理的なコネクションがありません。キューマネジャが保持するキューにアプリケーションからメッセージを送信し,相手アプリケーションはキューからメッセージを取り出します。

従来のプログラム間通信とメッセージキューイング通信との比較について,次の図に示します。

図1‒1 従来のプログラム間通信とメッセージキューイング通信との比較

[図データ]

各メッセージはトランザクションの一部であり,キューへの保存とチャネルによる転送によってネットワークを移動します。ノード間の接続に障害が発生しても,障害から回復するまでメッセージは保持されます。または,オペレータやプログラムによって,転送先を変更されます。

メッセージがキューからキューへと移動する仕組みについて,アプリケーションは意識する必要がありません。そのため,アプリケーションは単純化されます。