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OpenTP1 Version 7 OpenTP1 メッセージキューイング機能 TP1/Message Queue プログラム作成の手引


1.5 クラスタの概要

クラスタは,論理的に関連づけられたキューマネジャのネットワークです。

クラスタを使わない,分散キューイングによるネットワークでは各キューマネジャは独立しています。相手システムにメッセージを送信するキューマネジャには,定義済みの転送キュー,相手キューマネジャへのチャネル,およびメッセージ送信先の各キューについてのリモートキューのローカル定義が必要です。

キューマネジャをグループ化してクラスタにする場合,各キューマネジャが保持するキューを,クラスタ内の各キューマネジャから利用できます。適切に構成されたクラスタのネットワークでは,キューマネジャからキューマネジャにメッセージを送信するのに,あて先ごとの転送キュー,チャネル,およびリモートキューのローカル定義は不要です。

クラスタを使用する長所は,システム管理の手間を軽減できることと,負荷分散の改善にあります。

小さなクラスタを設定する場合でもシステム管理は簡単になります。クラスタ内のキューマネジャでは定義が少なくなるので,ユーザが定義間違いをする可能性も減ります。

詳細については,マニュアル「TP1/Message Queue 使用の手引」を参照してください。