分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/OSI-TP編
形式
mcftalccn -c コネクションID -p tp -n x'自システムのPSAPアドレス' -q x'通信相手システムのPSAPアドレス' -g "sndbuf=メッセージ送信用バッファグループ番号 ※1 rcvbuf=メッセージ受信用バッファグループ番号"※1 〔-e "〔〔msgbuf=メッセージ編集用バッファグループ番号〕※1,※2 count=メッセージ編集用バッファ数〕"〕※1,※2 -m "mode=xnfas"※1 〔-i auto|manual〕※1 -u ht 〔-w "〔nomltim=プロトコル監視時間〕"〕※1 〔-b "〔bretry=yes|no〕※1 〔bretrycnt=コネクション確立再試行回数〕※1 〔bretryint=コネクション確立再試行間隔〕"〕※1 -t int|rsp ※1,※2,※3 -z "〔dtea=x'現用相手DTEアドレス'〕※1 slot=現用スロット番号 ※1 〔altn_dtea=x'交代用相手DTEアドレス'〕※1 〔altn_slot=交代用スロット番号〕"※1 〔-l 0|2|4〕※1,※2 〔-y int|rsp〕※1,※2,※3 -o x'応用コンテキスト名'※1 -j x'ユーザASE抽象構文名'※1 〔-d "〔control=shared|polarized〕※1 〔handshake=yes|no〕"〕※1 〔-v "〔cnflevt=yes|no〕"〕
機能
コネクションに関する環境を定義します。
オプション
●-c コネクションID 〜<1〜8文字の識別子>
OpenTP1システム内で,一意となるコネクションIDを指定します。
プロトコルの種別を指定します。
●-n x'自システムのPSAPアドレス' 〜<1〜142けたの16進数字>
自システムのPSAPアドレスを指定します。xは,16進数形式で指定することを意味します。自システムのPSAPアドレスは,他の通信構成定義ファイルで指定する値と重複しないよう指定してください。
PSAPアドレスの形式を次に示します。
●-q x'通信相手システムのPSAPアドレス' 〜<1〜186けたの16進数字>
通信相手システムのPSAPアドレスを指定します。xは,16進数形式で指定することを意味します。
PSAPアドレスの形式については,-nオプションを参照してください。
(オペランド)
(オペランド)
(オペランド)
コネクションの確立方法を指定します。
通信相手システムの種別を指定します。
(オペランド)
(オペランド)
自システムで,一つのPSAPアドレスに複数のコネクションを確立する場合,各コネクションで定義するmcftalccnコマンドの-nオプション(自システムのPSAPアドレス)の指定値を一致させます。また,その場合は,-tオプションの指定値もほかのmcftalccnコマンドと一致させてください。
(オペランド)
使用するTLクラスを指定します。
RFC 1006接続(XNF/AS/OSI Extensionを使用)の場合はTLクラス0,WAN接続の場合はTLクラス2,LAN接続の場合はTLクラス4を指定してください。ただし,LAN接続の場合でもTLクラス2を使用する場合があるので,ネットワークの構成に合わせて指定する必要があります。
ただし,TLクラス4は使用できません。
コンテンションの勝者または敗者の種別を指定します。このオプションを省略した場合,mcftalccnコマンドの-tオプションで指定した値が仮定されます。
●-o x'応用コンテキスト名' 〜<1〜64けたの16進数字>
応用コンテキスト名を指定します。
●-j x'ユーザASE抽象構文名' 〜<1〜64けたの16進数字>
ユーザASE抽象構文名を指定します。
(オペランド)
(オペランド)
-gオプション,および-eオプションで指定するバッファグループ番号は,バッファグループ定義のmcftbufコマンドに対応しています。mcftbufコマンドでは,1コネクション単位に次の表に示す資源が必要です。バッファグループ定義については,マニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。
| バッファ種別 | lengthオペランド※1 | countオペランド |
|---|---|---|
| sndbuf |
|
2以上 |
| rcvbuf | sndbufと同じ |
|
| msgbuf | 最大セグメント長以上 | 1 |
なお,mcftbufコマンドのlengthオペランドでは,ユーザレベルでの最大セグメント長を指定します。相手システムによっては,相手システムのバッファ資源として,最大セグメント長にプロトコルヘッダ長を加算した長さで定義する場合があるので注意してください。
-zオプションで経路交代の定義をする場合,次のように指定します。
-z "dtea=x'3456001'
slot=0
alt1_dtea=x'3456001'
alt1_slot=1"
-z "dtea=x'3456001'
slot=0
alt1_dtea=x'3456002'
alt1_slot=0
alt2_dtea=x'3456001'
alt2_slot=1
alt3_dtea=x'3456002'
alt3_slot=1"
複数の相手局DTEアドレスを使用する場合,MCF構成定義で指定する通信相手システムのPSAPアドレスで,DTEアドレスの部分にはヌル文字を設定します。
ネットワーク層以下の層で障害が発生しても,経路交代機能を使用すると,1回のコネクション確立要求に対して現用と交代用の合計経路数だけ再試行します。
また,コネクション確立再試行回数を指定しておくと,次に示す回数だけ再試行します。
(現用と交代用の合計経路数)×(コネクション確立再試行回数)
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