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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


付録B.1 バージョン6からの移行

バージョン6からバージョン7へ移行する場合,次の点に注意してください。

〈この項の構成〉

(1) ソースの互換性

バージョン6からバージョン7へ移行する場合の各種ソースファイルの互換性について説明します。

バージョン6からバージョン7へ移行する場合,バージョン6で使用していたソースファイルをそのまま使用できないことがあります。ソースファイルの互換性は,次の表に示すとおりです。

表B‒1 バージョン6で使用していたソースファイルの互換性

ソースファイルの種類

ソースファイルを作成した言語

互換性

UAP

C言語

32ビット

32ビットアーキテクチャのバージョン7を使用する場合は,ソースファイルを変更しないで使用できます。

それ以外の場合は,ソースファイルを変更する必要があります。

64ビット

64ビットアーキテクチャのバージョン7を使用する場合は,ソースファイルを変更しないで使用できます。

それ以外の場合は,ソースファイルを変更する必要があります。

COBOL言語

ソースファイルを変更しないで使用できます。

UOC

C言語

32ビット

32ビットアーキテクチャのバージョン7を使用する場合は,ソースファイルを変更しないで使用できます。

それ以外の場合は,ソースファイルを変更する必要があります。

64ビット

64ビットアーキテクチャのバージョン7を使用する場合は,ソースファイルを変更しないで使用できます。

それ以外の場合は,ソースファイルを変更する必要があります。

MCF通信構成定義(プロトコル固有の定義)

ソースファイルを変更しないで使用できます。

(凡例)

−:該当する内容がないことを表します。

注※

バージョン7では,メッセージ送受信インタフェース,UOC,およびMCFイベントインタフェースのそれぞれの引数ならびにパラメタの型が変更されています。そのため,バージョン6のUAPおよびUOCのソースファイルを見直す必要があります。

なお,この変更によるUAPやUOCの処理への影響はありません。

詳細については,「付録C インタフェースの変更一覧(バージョン6以前から移行する場合)」を参照してください。

(2) コネクション確立要求を格納するキューの長さ

バージョン6ではコネクション数に関係なく固定としていましたが,バージョン7では定義したコネクション数に応じてTP1/NET/TCP/IPが自動的に調整するように変更しました。