Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


10.2.1 KFCA14802-Eメッセージが出力された場合

KFCA14802-Eメッセージが出力された場合の調査手順,および対処について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 現象

次のメッセージが出力されて,コネクションが解放されました。

KFCA14802-E mmm コネクション障害が発生しました。

コネクション名=aa....aa 関数=bb....bb 詳細エラーコード=cc....cc

(凡例)

mmm:MCF通信プロセス識別子

aa....aa:コネクション名

bb....bb:TCP/IPソケットの関数名

cc....cc:詳細エラーコード

(2) 現象発生時の確認事項

(3) 取得情報

(4) 原因の調査と対処

この障害の主な原因を次に示します。

次に示すフローに従って原因の調査と対処をしてください。

図10‒1 KFCA14802-Eが出力された場合の調査手順(ステップ1)

[図データ]

対処

内容

対処1

KFCA14802-EのTCP/IPソケットの関数名と詳細エラーコードから,ご使用のOSのマニュアルで詳細エラーコードの意味を確認し,想定される要因に該当するかどうかを調査してください。

解決しない場合は,情報を取得してサポートセンタへ問い合わせてください。

図10‒2 KFCA14802-Eが出力された場合の調査手順(ステップ1-1)

[図データ]

注※

OSが返したerrnoです。実際にメッセージに出力される値は,使用するOSによって異なります。詳細については,ご使用のOSのマニュアルまたは技術情報を参照してください。

対処

内容

対処2

メッセージ送信中にコネクションを強制解放されたことが原因です。

相手システム,または自システムと相手システム間のネットワーク機器を調査してください。

対処3

自システムの資源不足が原因です。

自システムの負荷状況を調査してください。

対処4

ご使用のOSのマニュアルでsend関数に対応する詳細エラーコードの意味を確認し,想定される要因に該当するかどうかを調査してください。

解決しない場合は,情報を取得してサポートセンタへ問い合わせてください。

図10‒3 KFCA14802-Eが出力された場合の調査手順(ステップ1-2)

[図データ]

注※

OSが返したerrnoです。実際にメッセージに出力される値は,使用するOSによって異なります。詳細については,ご使用のOSのマニュアルまたは技術情報を参照してください。

対処

内容

対処5

コネクションが強制解放されたことが原因です。※1

相手システム,または自システムと相手システム間のネットワーク機器を調査してください。

対処6

自システムがネットワーク障害を検出したことが原因です。※2

相手システム,または自システムと相手システム間のネットワーク機器を調査してください。

対処7

自システムの資源不足が原因です。

自システムの負荷状況を調査してください。

対処8

ご使用のOSのマニュアルで,recv関数に対応する詳細エラーコードの意味を確認し,想定される要因に該当するかどうか調査してください。

解決しない場合は,情報を取得してサポートセンタへ問い合わせてください。

注※1

自システムからのメッセージ送信と相手システムからのコネクション解放のすれ違いによって発生することもあります。

注※2

TCP/IP上のパケット再送リトライアウトやキープアライブなどが該当します。