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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プロトコル TP1/NET/TCP/IP編


2.1.5 サーバ型コネクションの確立

サーバ型コネクションは,相手システムからのコネクションの確立要求を受け入れる方法です。

サーバ型コネクションの場合,コネクション定義(mcftalccn)に自システムのポート番号,相手システムのアドレス(ホスト名称),およびポート番号を指定する必要があります。また,必要に応じて自システムのアドレス(ホスト名称)を指定することもできます。

サーバ型コネクションとMCF通信構成定義との関係については,「6. システム定義」の「コネクションの形態とMCF通信構成定義との関係」を参照してください。

確立要求を受け付けた相手システムのアドレスおよびポート番号がコネクション定義(mcftalccn)に定義されていない場合,コネクションを解放します。相手システムの任意のポート番号からの確立要求を受け入れる場合は,ポートフリーを指定してください。また,任意の相手システムからの確立要求を受け入れる場合は,相手アドレスのチェックを抑止してください。詳細は,「2.1.1(1) コネクションとポートの関係」,「2.1.7 相手アドレスチェックの抑止(サーバ型コネクション)」,および「6. システム定義」を参照してください。

TP1/NET/TCP/IPは,定義オブジェクトファイルの内容によって起動し,確立要求の受付を開始して,相手システムからのコネクション確立要求を待ちます。確立要求を受けると,コネクションが確立します。コネクションが確立すると,TP1/NET/TCP/IPは状態通知イベント(COPNEVT)によってコネクションの確立を通知します。

サーバ型コネクションの確立方法を,次の図に示します。

図2‒9 サーバ型コネクションの確立

[図データ]