socket
形式
<socket connectTimeout="コネクション確立最大監視時間" cupSendHost="送信元ホスト" backlogCount="コネクション確立要求を格納するキューのサイズ"/>
説明
コネクション確立に対する最大監視時間を指定します。
この要素は省略できます。
属性
●connectTimeout="コネクション確立最大監視時間" 〜〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)
コネクション確立に対する最大監視時間を指定します。
この属性で指定する値は,Client .NETが提供するメソッドで実行されるコネクションの確立処理に掛かる最大監視時間です。なお,Client .NET構成定義の<rpc>要素のwatchTime属性やメソッド引数などで監視するメソッドの処理時間は,この属性で指定する値よりも大きな値を指定してください。この属性で指定した値より小さな値を指定した場合,コネクション確立でタイムアウトが発生したときにメソッドがリターンするまでに掛かる時間は,この属性で指定した時間となるので注意してください。
相手システムが未起動であるなどの要因でコネクションを確立できない場合,この属性で指定した監視時間が経過する前にCUP.NETから発行したメソッドがエラーリターンすることがあります。これは,この属性で指定した最大監視時間よりも,OSによるコネクション確立処理の監視時間が優先されるためです。OSによるコネクション確立処理の監視時間,コネクション確立要求の再送回数および再送処理の間隔は,OSによって異なります。
この属性は省略できます。この属性を省略した場合,または0を指定した場合,コネクション確立の監視処理はOSによって行われます。
●cupSendHost="送信元ホスト" 〜〈文字列〉
次のコネクション確立要求時の送信元ホストを指定します。
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スケジューラダイレクト機能を使用したRPC
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ネームサービスを使用したRPC
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リモートAPI機能を使用したRPC
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通信先を指定したRPC
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TCP/IP通信機能
ホスト名として,10進ドット記法のIPアドレスを指定することもできます。
なお,次の場合は,発行したメソッドで例外が発生します。
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ホスト名として,localhostを指定した場合
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IPアドレスが127で始まるホストを指定した場合
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CUP.NETを実行するマシン上に存在しないホスト名を指定した場合
この属性を省略すると,送信元ホストは任意に割り当てられます。
この属性は,CUP.NETのコネクション確立要求時の送信元ホストを指定できますが,CUP.NETが相手システムからコネクション確立を受け付けるCUP.NETの受信元ホストには適用されません。
●backlogCount="コネクション確立要求を格納するキューのサイズ" 〜〈符号なし整数〉((1〜2147483647))《5》
次の機能で使用されるコネクション確立要求を格納するキューのサイズ(listenシステムコールのバックログ数)を指定します。
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スケジューラダイレクト機能を使用したRPC
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ネームサービスを使用したRPC
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通信先を指定したRPC
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TCP/IP通信機能
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一方通知受信機能
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一方通知連続受信機能
この属性は省略できます。
なお,キューのサイズの上限値および下限値は,OSによって異なります。OSによってキューのサイズの上限値および下限値が制限されている場合,指定した値が有効にならないことがあります。
コネクション確立要求を格納するキューについての詳細は,OSのマニュアルまたはTCP/IPのドキュメントを参照してください。
記述例
<socket connectTimeout="10"
cupSendHost="HOSTA"
backlogCount="20"/>