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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


5.1.2 COBOL-UAP作成用プログラムの記述形式

CUPをCOBOL言語で作成するときは,TP1/Clientのライブラリにある関数に対応したCOBOL-UAP作成用プログラムをCALL文で呼び出します。

6. TP1/Clientで使用できる要求文(COBOL言語編)」では,COBOL-UAP作成用プログラムを次の形式で説明します。

形式

ライブラリにある関数と対応するCOBOL-UAP作成用プログラムをCALL文で呼び出す形式と,領域の指定方法を示します。

データ名に値を指定するときは,ここで示すPICTURE句のデータ形式に従ってください。指定する値が決まっている場合はVALUE句で記述してあります。

一意名で示すファイル名とデータ名には,断りがないかぎり,固有の名称を任意に付けてください。

データ名として指定する文字の長さなどは,使用するCOBOLの仕様に従ってください。

機能

COBOL-UAP作成用プログラムの機能について説明します。以降,COBOL-UAP作成用プログラムを,次に示す形式で表記します。

CBLDCXXX('YYYYYYYY')
 
CBLDCXXX:COBOL-UAP作成用プログラムのプログラム名を示します。
YYYYYYYY:要求コードを示します。
UAPで値を設定するデータ領域

DATA DIVISIONに指定するデータのうち,COBOL-UAP作成用プログラムの呼び出し時にデータ領域に値を指定しておくデータ名です。各データ名の説明に従って,値を設定してください。

値が返されるデータ領域

CALL文を実行したあとに,OpenTP1,サーバUAP,TP1/Clientなどから値が返されるデータ名です。

ステータスコード

CALL文を実行したときに返される値を,表形式で説明します。ステータスコードによって,COBOL-UAP作成用プログラムが正常に実行されたかどうかがわかります。エラーが発生したときは,エラーの内容を示します。

COBOL言語のステータスコードは5けたの数字列で,USING句で指定する最初の一意名に含まれます。CALL文のUSING句で指定する一意名とステータスコードの関係を次に示します。

[図データ]

注意事項

COBOL-UAP作成用プログラムを使うときの注意を記述します。

〈この項の構成〉

(1) 指定する項目の説明で使う記号

指定する項目の説明で使う記号の一覧を示します。

記号

説明

〔 〕

この記号で囲まれている項目は,省略しても良いことを示します。

(例)〔:ポート番号〕

:ポート番号は省略できることを示します。

記述が省略されていることを示します。この記号の直前に示された項目を繰り返し複数個指定できます。

(例)ホスト名〔:ポート番号〕〔,ホスト名〔:ポート番号〕,…〕

ホスト名〔:ポート番号〕を続けて指定できることを示します。

空白を示します。

この記号の前に示された項目が,〜に続く〈 〉,(( ))の規則に従うことを示します。

〈文字列〉

任意の文字の配列を示します。

〈符号なし整数〉

数字(0〜9)を示します。

(( ))

指定値の指定範囲を示します。