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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 クライアント使用の手引 TP1/Client/W,TP1/Client/P編


7.1.1 クライアント環境定義の一覧

クライアント環境定義の一覧を,次の表に示します。

表7‒1 クライアント環境定義の一覧

項番

オペランド

定義内容

指定値

1

DCNAMPORT

ネームサービスのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))《10000》

2

DCHOST

窓口となるTP1/Server

〈文字列〉

3

DCWATCHTIM

最大応答待ち時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《180》(単位:秒)

4

DCCLTCONNECTTIMEOUT

コネクション確立最大監視時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)

5

DCCLTTREXPTM

トランザクションブランチ限界経過時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

6

DCCLTTREXPSP

トランザクションブランチの処理を監視するとき,「トランザクショナルRPC実行プロセスのトランザクションブランチが,RPC機能を使ってほかのトランザクションブランチを呼び出し,その処理が終わるのを待つ時間」を監視時間に含むかどうかを指定

Y|N|F

7

DCCLTTRWATTM

トランザクション問い合わせ間隔最大時間

〈符号なし整数〉((1〜65535))《180》(単位:秒)

8

DCCLTTRCPUTM

トランザクションブランチCPU監視時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

9

DCCLTUTTRCMT

オンラインテスタの機能を使ってCUPからトランザクションを開始させた場合,トランザクションを同期点でコミットするかロールバックするかを指定

Y|《N》

10

DCRCVPORT

受信で使用するCUPのポート番号

〈符号なし整数〉((1〜65535))《11000》

11

DCSNDHOST

接続先のノード名

〈文字列〉

12

DCSNDPORT

接続先のポート番号

〈符号なし整数〉((1〜65535))《12000》

13

DCSOCKOPENATRCV

TCP/IP通信機能の使用時に,1コネクションで送受信する場合の,受信用ソケットを開設する契機(送信相手からの接続を待ち受け始める契機)を指定

Y|《N》

14

DCCLTDELIVERYCHECK

メッセージの送達確認機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

15

DCUTOKEY

テストユーザID

〈1〜4文字の英数字〉

16

DCCACHE

サービス情報を一時的に格納する領域数

〈符号なし整数〉((2〜10240))《8》

17

DCCLTCACHETIM

一時的に格納したサービス情報の有効時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《30》(単位:秒)

18

DCCLTLOADBALANCE

マルチノードサーバでの運用時,RPC実行時に各ノードの負荷状態をTP1/Clientの内部で評価して,負荷の軽いサーバに分散させる機能(ノード間負荷バランス機能)を使用するかどうかを指定

Y|《N》

19

DCCLTSERVICEGROUPLIST

サービスグループとRPC受け付け窓口の対応を定義したファイル名

〈文字列〉

20

DCCLTCONNECTRETRY

コネクション確立の再試行回数

〈符号なし整数〉((0〜255))《0》

21

DCSCDDIRECT

TP1/Serverのネームサービスにサービス情報を問い合わせないで,直接スケジュールサービスに問い合わせる機能(ネームサービスを使用しないRPC)を使用するかどうかを指定

Y|《N》

22

DCSCDPORT

スケジュールサービスのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

23

DCCLTDATACOMP

データ圧縮機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

24

DCEXTENDFUNCTION

RPCサービスの機能拡張レベル

〈符号なし16進整数〉((00000000〜00000001))《00000000》

25

DCCLTINQUIRETIME

常設コネクション問い合わせ間隔最大時間

〈符号なし整数〉((0〜1048575))(単位:秒)

26

DCCLTPORT

クライアント拡張サービスのポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

27

DCCLTDCCMHOST

DCCM3の論理端末に対して常設コネクションの確立要求をする場合に,確立要求先の論理端末のホスト名を指定

DCCM3論理端末のホスト名

28

DCCLTDCCMPORT

DCCM3論理端末のポート番号

〈符号なし整数〉((1〜65535))《30000》

29

DCCLTXATMI

XATMIインタフェースを使用して通信をするかどうかを指定

Y|《N》

30

DCWATCHTIMINHERIT

トランザクション制御,およびコネクション制御を行う場合,クライアント拡張サービスにCUPの最大応答待ち時間を引き継ぐかどうかを指定

Y|《N》

31

DCCLTDELAY

最大通信遅延時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《0》(単位:秒)

32

DCCLTCUPSNDHOST

CUPの送信元ホスト

〈文字列〉

33

DCCLTCUPRCVPORT

CUPの受信で使用するポート番号

〈符号なし整数〉((5001〜65535))

34

DCCLTRAPHOST

TP1/Serverのrapリスナーのホスト名およびポート番号,またはDCCM3の論理端末のホスト名およびポート番号を指定

rapリスナー,またはDCCM3の論理端末

35

DCCLTRAPAUTOCONNECT

CUPとrapサーバまたはDCCM3論理端末との間の常設コネクションを自動的に確立させるかどうかを指定

Y|《N》

36

DCCLTTRSTATISITEM

トランザクションブランチの統計情報を取得する項目を指定

統計情報項目〔,統計情報項目〕…

37

DCCLTTROPTIITEM

複数のユーザサーバで構成されるグローバルトランザクションの性能を向上させるための最適化項目を指定

トランザクション最適化項目〔,トランザクション最適化項目〕…

38

DCCLTTRWATCHTIME

トランザクション同期点処理時の最大通信待ち時間

〈符号なし整数〉((1〜65535))(単位:秒)

39

DCCLTTRRBINFO

トランザクションブランチがロールバックした場合に,ロールバック要因に関する情報をログに取得するかどうかを指定

no|self|remote|all

40

DCCLTTRLIMITTIME

トランザクションブランチ最大実行可能時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))(単位:秒)

41

DCCLTTRRBRCV

RPC先トランザクションブランチにロールバック指示を送信したあと,ロールバック完了通知を受信するかどうかを指定

Y|N

42

DCCLTTRRECOVERYTYPE

UAP障害時のトランザクション同期点処理方式を指定

type1|type2|type3

43

DCWATCHTIMRPCINHERIT

CUPの最大応答待ち時間を,サーバ側に引き継ぐかどうかを指定

Y|《N》

44

DCSYSWATCHTIM

OpenTP1制御の最大応答待ち時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《最大応答待ち時間》(単位:秒)

45

DCCLTAUTHENT

dc_clt_cltin_s関数実行時のユーザ認証を行うかどうかを指定

《Y》|N

46

DCCLTCONNECTINF

端末識別情報を指定

端末識別情報

47

DCSCDMULTI

マルチスケジューラ機能を使用するかどうかを指定

Y|《N》

48

DCSCDMULTICOUNT

マルチスケジューラデーモンのプロセス数

〈符号なし整数〉((1〜4096))《1》

49

DCHOSTSELECT

窓口となるTP1/Serverをランダムに選択するかどうかを指定

Y|《N》

50

DCSCDLOADPRIORITY

サービス要求を受け付けた窓口となるTP1/Serverを優先して負荷分散するかどうかを指定

Y|《N》

51

DCCLTONLYTHISNODE

dc_rpc_call_to_s関数発行時,指定したノードでサービスを実行するかどうかを指定

Y|《N》

52

DCCLTNOSERVER

TP1/Serverとは通信することがない環境かどうかを指定

Y|《N》

53

DCHOSTCHANGE

サービス要求(dc_rpc_call_s関数実行)時,スケジュールサービス開始処理中,およびスケジュールサービス終了処理中に,窓口となるTP1/Serverからエラー応答を受信した場合,窓口となるTP1/ServerをほかのTP1/Serverに切り替えるかどうかを指定

《Y》|N

54

DCCLTOPTION

クライアントの機能拡張オプション

〈符号なし16進整数〉((00000000〜00000008))《00000000》

55

DCCLTNAMEXTEND

マルチノードサーバで運用している場合に,クライアントで管理するサービス情報の取得数を拡張

《0》|1

56

DCTRCPATH

トレースファイル作成ディレクトリ

〈文字列〉

57

DCTRCERR

エラーログのサイズ

〈符号なし整数〉((0〜1073741824))《4096》(単位:バイト)

58

DCTRCUAP

UAPトレースのファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1073741824))《出力しない》(単位:バイト)

59

DCTRCSOC

ソケットトレースのファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1073741824))《出力しない》(単位:バイト)

60

DCTRCSOCSIZE

ソケットトレースのデータサイズ

〈符号なし整数〉((64〜4096))《256》(単位:バイト)

61

DCTRCMDL

モジュールトレースのファイルサイズ

〈符号なし整数〉((4096〜1073741824))《出力しない》(単位:バイト)

62

DCCLTPRFINFOSEND

性能検証用トレースの識別情報を,TP1/Serverに伝播するかどうかを指定

Y|《N》

63

DCCLTRPCMAXMSGSIZE

RPC送受信電文の最大長

〈符号なし整数〉((1〜8))《1》(単位:メガバイト)

64

DCCLTRECVBUFSIZE

TCP/IPの受信バッファサイズ

〈符号なし整数〉((8192〜1048576))(単位:バイト)

65

DCCLTSENDBUFSIZE

TCP/IPの送信バッファサイズ

〈符号なし整数〉((8192〜1048576))(単位:バイト)

66

DCCLTTCPNODELAY

Nagleアルゴリズムを無効にするかどうかを指定

Y|《N》

67

DCCLTBACKLOGCOUNT※1

コネクション確立要求を格納するキューの数

〈符号なし整数〉((0〜4096))《0》

68

dcselint※2

受信チェック間隔時間

〈符号なし整数〉((0〜65535))《100》(単位:ミリ秒)

注※1

TP1/Client/W固有のオペランドです。

注※2

TP1/Client/P固有のオペランドです。