分散トランザクション処理機能 OpenTP1 メッセージ

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KFCA00803-E

スケジューラを開始できません。理由コード=aa....aa  (L+E)

スケジューラの正常開始・再開始中に障害が発生しました。
aa....aa:障害の内容を示す理由コード(10けた以内の数字)
理由コードと対策を表に示します。
(S)スケジューラの正常開始・再開始処理を中止します。
〔対策〕理由コード一覧を見て対策し,再度スケジューラを起動してください。
理由コード 意味 対策
1 共用メモリ確保不可 システム環境定義で指定した静的共用メモリサイズを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
2 定義解析エラー 以前に障害メッセージが出力されていれば,そのメッセージに従って対策したあと,再度起動してください。
3 プロセス固有メモリ不足 スケジュールサービス定義のscd_hold_recovery_count指定値を小さくしてください。それでも解消されない場合は,サーバ/サービスの閉塞状態の引き継ぎをあきらめて,scd_hold_recovery_count指定値を0にしてください。
4 ステータスファイルアクセスエラー スケジュールサービス定義のscd_hold_recovery_countオペランドの指定値を見直し,対策したあと,再度起動してください。scd_hold_recovery_countオペランドの指定値に誤りがない場合は,以前に障害メッセージが出力されていれば,そのメッセージに従って対策したあと,再度起動してください。
5 通信障害発生 このメッセージ以前に出力された障害メッセージに従って対策してください。
6 キュー情報ファイルアクセスエラー キュー情報ファイル($DCDIR/spool/scdqid1,scdqid2)の作成に失敗しました。キュー情報ファイルへのアクセス権限を含む,$DCDIR下のアクセス権が変更されている可能性があります。アクセス権が変更されているかどうか確認してください。変更されていた場合,$DCDIR下をdcsetupコマンドを使用して再構築してください。再構築しても障害が繰り返し発生する場合は,保守員に連絡してください。
8 ポート番号重複 スケジュールサービス定義のscd_portで指定したポート番号で起動しているプロセスを停止するか,scd_portを定義し直してOpenTP1を起動してください。
10 スケジュールバッファグループ指定不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
11 スケジュールバッファグループが共用可能数をオーバ スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
13 スケジュールバッファグループのバッファプールサイズ不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドで指定したメッセージ格納バッファプール長(-eオプション)が,メッセージ格納バッファセル長(-lオプション)の整数倍ではありません。整数倍に切り上げた値を仮定してOpenTP1システムを起動しましたが,メッセージ格納バッファプールの最大サイズを超えています。
スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
14 スケジュールバッファグループ指定オプション組み合わせ不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドでメッセージ格納バッファ使用制限サイズ(-sオプション)とメッセージ格納バッファ使用制限率(-pオプション)を同時に指定しています。
スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
15 スケジュールバッファグループ指定メッセージ格納バッファ使用制限サイズ指定値不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドでメッセージ格納バッファ使用制限サイズ(-sオプション)の指定値が,メッセージ格納バッファプール長より大きくなっています。
スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
16 スケジュールバッファグループ指定オプション組み合わせ不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドでメッセージ格納バッファセル数(-nオプション)とメッセージ格納バッファプール長(-eオプション)を同時に指定しています。
スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
17 スケジュールバッファグループ指定メッセージ格納バッファ使用制限値不正 スケジュールサービス定義のscdbufgrp定義コマンドが不正です。次の定義不正が考えられます。
  • メッセージ格納バッファ使用制限サイズ(-sオプション)の指定値がメッセージ格納バッファセル長(-lオプション)より小さいです。
  • メッセージ格納バッファ使用制限率(-pオプション)から算出されるメッセージ格納バッファ使用制限サイズが,メッセージ格納バッファセル長(-lオプション)より小さいです。
スケジュールサービス定義のscdbufgrpを見直し,対策後,OpenTP1を再起動してください。
21 マルチスケジューラデーモン起動失敗 以前に障害メッセージが出力されていれば,そのメッセージに従って対策したあと,再度OpenTP1システムを起動してください。
22 マルチスケジューラ定義不正 スケジュールサービス定義のscdmulti定義コマンドが不正です。次の定義不正が考えられます。
  • 指定されたポート番号が不正(他プロセスと重複など)
  • -gオプションを省略したscdmulti定義コマンドが複数指定された。
  • -gオプションに同一名称を指定したscdmulti定義コマンドが複数指定された。
scdmulti定義コマンドを正しく定義し直したあと,再度OpenTP1システムを起動してください。