分散トランザクション処理機能 OpenTP1 プログラム作成リファレンス COBOL言語編

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X/Openに準拠したAPI

X/Openに準拠したAPI(XATMIインタフェース,TXインタフェース)と機能の対応を表4-1に,OpenTP1のUAPとの関係を表4-2に示します。

表4-1 X/Openに準拠したAPIと機能の対応

機能 X/Openに準拠した関数名と機能
XATMIインタフェース TPACALL リクエスト/レスポンス型サービスの呼び出し
TPADVERTISE サービス名の広告
TPCALL リクエスト/レスポンス型サービスの呼び出しと応答の受信
TPCANCEL リクエスト/レスポンス型サービスのキャンセル
TPCONNECT 会話型サービスとのコネクションの確立
TPDISCON 会話型サービスとのコネクションの切断
TPGETRPLY リクエスト/レスポンス型サービスからの非同期応答の受信
TPRECV 会話型サービスからのメッセージの受信
TPRETURN サービスルーチンからのリターン
TPSEND 会話型サービスへのメッセージの送信
TPSVCSTART サービスルーチンの開始
TPUNADVERTISE サービス名の広告の取り消し
TXインタフェース TXBEGIN トランザクションの開始
TXCLOSE リソースマネジャ集合のクローズ
TXCOMMIT トランザクションのコミット
TXINFORM 現在のトランザクションに関する情報の返却
TXOPEN リソースマネジャ集合のオープン
TXROLLBACK トランザクションのロールバック
TXSETCOMMITRET commit_return特性の設定
TXSETTIMEOUT transaction_timeout特性の設定
TXSETTRANCTL transaction_control特性の設定

表4-2 X/Openに準拠したAPIとOpenTP1のUAPとの関係

X/Openに準拠したAPI SUP SPP MHP オフラインの業務をするUAP
Trnの処理の範囲でない Trnの処理範囲 Trnの処理の範囲でない Trnの範囲 Trnの処理の範囲でない Trnの処理範囲
root root root以外 root
TPACALL
TPADVERTISE ※1 ※1 ※1
TPCALL
TPCANCEL
TPCONNECT
TPDISCON
TPGETRPLY
TPRECV
TPRETURN ※2 ※2 ※2
TPSEND
TPSVCSTART※3
TPUNADVERTISE ※1 ※1 ※1
TXBEGIN※4
TXCLOSE
TXCOMMIT
TX-CHAINED 指定※4
TXCOMMIT
TX-UNCHAINED 指定※4
TXINFORM
TXOPEN
TXROLLBACK
TX-CHAINED指定※4
TXROLLBACK
TX-UNCHAINED指定※4
TXSETCOMMITRET※4
TXSETTIMEOUT※4
TXSETTRANCTL※4
(凡例)
Trn:トランザクション
root:ルート
○:該当する条件で呼び出せます。
−:該当する条件では呼び出せません。
MHPの「トランザクションの処理の範囲でない」とは,非トランザクション属性のMHP,またはMHPのメインプログラムの範囲を示します。
注※1
サービスプログラムの中でだけ,呼び出せます。
注※2
XATMIインタフェースのサービスプログラムをリターンするためだけに使用します。
注※3
TPSVCSTARTは,サービスプログラムで必ず呼び出すAPIです。
注※4
このAPIを呼び出すUAPは,ユーザサービス定義でatomic_update=Yを指定してください。