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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録J UNIXのメッセージ送受信関数で使用する資源の見積もり式

OpenTP1では,ユーザサーバのスケジュール,性能検証用トレースデータの入出力処理,およびジャーナルファイルへのジャーナルデータの入出力処理にUNIXのメッセージ送受信関数(msgsnd関数,msgrcv関数のシステムコールによるプロセス間通信機能)を使用しています。

OpenTP1で使用される各資源の見積式を次に示します。必要に応じて,各資源に対応するシステムパラメタを修正してください。なお,システムパラメタ名については,「リリースノート」,およびOSのマニュアルを参照してください。

資源

被アーカイブノード

アーカイブノード

メッセージIDの数

分散数×JDUAL+SVMAX+PRFNUM+7

マルチOpenTP1環境の場合は,算出結果にOpenTP1環境の数を乗算してください。

[図データ]

1メッセージのサイズ

56バイト

56バイト

メッセージID当たりの最大待ち合わせメッセージの総バイト数

次に示す計算式Aまたは計算式Bによって求めた値のうち,大きい方の値を設定してください。

計算式A

56×システムジャーナルファイルのファイルグループ数×分散数×JDUAL

計算式B

(PROC+1サービスグループに対して,同時に発生するサービス要求の最大数+同時に異常終了するサーバプロセス数+4)×56

56×アーカイブジャーナルファイルのファイルグループ数×分散数×JDUAL

OpenTP1のすべてのメッセージのうちの最大待ち合わせメッセージ数

(PROC×2+a+2+PRFNUM×8)+同時に異常終了するサーバプロセス数

マルチOpenTP1環境の場合は,算出結果にOpenTP1環境の数を乗算してください。

アーカイブジャーナルファイルのファイルグループ数×分散数×JDUAL+19

(凡例)

分散数:システムジャーナルサービス定義,またはアーカイブジャーナルサービス定義のjnl_max_file_dispersionオペランドの指定値

SVMAX:スケジュールサービス定義のscd_server_countオペランドの指定値

PRFNUM:システム共通定義のprf_traceオペランドの指定値がYの場合は9,指定値がNの場合は0

JDUAL:システムジャーナルサービス定義のjnl_dualオペランドの指定値がYの場合は2,指定値がNの場合は1

r:グローバルアーカイブジャーナルサービス定義のjnldfsv定義コマンドの-aオプションで指定したリソースグループ数

PROC:プロセスサービス定義のprc_recovery_residentオペランドの指定値がYの場合は1,指定値がNの場合は起動するユーザサーバ数

a:OpenTP1に対して同時に発生するサービス要求の最大数=(同時に発生するサービス要求の最大数×SPP数)+(システムジャーナルファイルのファイルグループ数×分散数×JDUAL)