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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録F.6 TP1/Online Tester

TP1/Online Testerが出力するファイルの一覧を次の表に示します。各ファイルの詳細な説明については,表F-12を参照してください。

表F‒11 TP1/Online Testerが出力するファイル一覧

項番

名称

ファイル名または

ディレクトリ名

バージョン

タイプ

ファイル形式

取得

タイミング

削除可否

1

XATMI送信データファイル

$DCDIR/spool/uto/(テストユーザID)/(ユーザサーバ名)/xsd(サービス名)

初期

J

バイナリ

クライアントからのtpsend関数によるXATMI要求を受け付けたとき

2

MCF送信メッセージファイル

$DCDIR/spool/uto/(テストユーザID)/(ユーザサーバ名)/sendmsg

初期

J

バイナリ

クライアントから表F-12に記載されているMCFの関数発行による要求を受け付けたとき

3

UTOトレースファイル

$DCDIR/spool/uto/(テストユーザID)/traceN

(N:1または2)

初期

C,E,H

バイナリ

オンラインテスタを使用して,UAPの動作確認を実行したとき

4

一時記憶データファイル

$DCDIR/spool/uto/(テストユーザID)/utotmp(論理端末名称)

初期

J

バイナリ

クライアントからdc_mcf_tempput関数発行によって一時記憶データを受け取ったとき

5

テストデータ定義ファイル

utofilcreオペランドの-oオプションに指定したファイルパス

または

utofilcreオペランドの-eオプションに指定したテストデータ定義ファイル内に指定したファイルパス

次のテスタファイルを作成できます。

  • RPC要求データファイル

  • RPC応答データファイル

  • XATMI要求データファイル

  • XATMI応答データファイル

  • XATMI受信データファイル

  • 非同期型受信データファイル

  • 同期型受信データファイル

初期

J

バイナリ

utofilcreコマンドを実行したとき

6

MCF受信メッセージファイル(非同期型と同期型があります)

utomsgoutコマンドの-rオプションに指定したファイルパス

初期

J

バイナリ

utomsgoutコマンドに-rオプションを指定して実行したとき

7

RPC応答データファイル

utosppsvcコマンドのRPC応答データファイル名に指定したファイルパス

初期

J

バイナリ

utosppsvcコマンドにRPC応答データファイル名を指定して実行したとき

8

UTOトレースマージファイル

utotrcmrgコマンドの-oオプションに指定したファイルパス

初期

J

バイナリ

utotrcmrgに-oオプションを指定して実行したとき

9

XATMI応答データファイル

utoxsppsvcコマンドのXATMI応答データファイル名に指定したファイルパス

初期

J

バイナリ

utoxsppsvcにXATMI応答データファイル名を指定して実行したとき

(凡例)

C:ラウンドロビン(バックアップ取得機能がないタイプ)

E:ラウンドロビン(一定量に達した直後の出力で,新しいファイルに切り替わるタイプ)

H:ラウンドロビン(切り替わった先のファイルのデータを,削除してから先頭から書き込むタイプ)

J:制御ファイル,一時ファイル

○:ユーザ判断で削除できます。

TP1/Online Testerが出力するファイルの説明を次の表に示します。

表F‒12 TP1/Online Testerが出力するファイルの説明

項番

名称

関連する定義

サイズ

最大ファイル数

説明

1

XATMI送信データファイル

<ユーザサービス定義>

ユーザサーバ名が出力先パスの一部となります。

サービス名がファイル名の一部となります。

<環境変数>

テストユーザID(DCUTOKEY)の設定値が出力先パスの一部となります。

XATMI送信データ長+68バイト

テストユーザID,ユーザサーバ名およびサービス名の組み合わせごとに1ファイル

XATMI送信データファイルです。クライアントがtpsend関数を発行した際の送信データをファイルに格納します。

2

MCF送信メッセージファイル

<テスタサービス定義>

  • max_message_file_sizeオペランド

    MCF送信メッセージファイルの最大容量を指定

max_message_file_sizeオペランドの指定値

テストユーザIDごとに1ファイル

MCF送信メッセージを格納するファイルです。MCFシミュレート機能を使用した場合,次の関数を発行したときの送信メッセージを格納します。

  • dc_mcf_execap関数

  • dc_mcf_reply関数

  • dc_mcf_send関数

  • dc_mcf_sendsync関数

  • dc_mcf_sendrecv関数

3

UTOトレースファイル

<テスタサービス定義>

  • max_trace_file_sizeオペランド

    UAPトレース情報を取得するトレースファイルの最大容量を指定

max_trace_file_sizeオペランドの指定値

2世代

UTOトレースファイルです。UAPトレース情報を取得します。

4

一時記憶データファイル

<テスタサービス定義>

utotmp論理端末名称がファイル名となります。

<環境変数>

テストユーザID(DCUTOKEY)の設定値が出力先パスの一部となります。

128バイト

テストユーザIDとutotmp論理端末名称の組み合わせごとに1ファイル

OpenTP1の動作を制御するファイルです。クライアントがdc_mcf_tempput関数を発行した際の一時記憶データをファイルに格納します。

5

  • RPC要求データファイル

  • RPC応答データファイル

  • XATMI要求データファイル

  • XATMI応答データファイル

  • XATMI受信データファイル

  • 非同期型受信データファイル

  • 同期型受信データファイル

なし

ユーザ任意

1ファイル

オンラインテスタで使用する,テストデータ定義ファイルです。

6

MCF受信メッセージファイル(非同期型と同期型があります)

なし

ユーザ任意

1ファイル

MCF受信メッセージを格納するファイルです。オンラインテスタが出力した送信メッセージ情報を編集して作成するMCF受信メッセージです。

  • 非同期型

    MHPのdc_mcf_receive関数に渡すメッセージ。

  • 同期型

    UAPのdc_mcf_recvsync関数やdc_mcf_sendrecv関数などに渡すメッセージ。

7

RPC応答データファイル

なし

ユーザ任意

1ファイル

RPC応答データファイルです。RPCインタフェースのサーバUAPシミュレート機能を使用時,サービス要求元へ返す応答データとして使用するファイルです。

8

UTOトレースマージファイル

なし

トレースファイル名に指定したファイルの合計サイズ

1ファイル

UTOトレースマージファイルです。utotrcmrgコマンドで複数のUTOトレースファイルを一つのファイルにマージしたときに作成するファイルです。

9

XATMI応答データファイル

タイプトバッファ定義全般

タイプトバッファ定義ファイルやXATMI要求データファイルを基に作成されるため不定

1ファイル

XATMI応答データファイルです。サービス実行中に受け取る受信データやサービス実行後の応答データとして使用するファイルです。