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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


scdrles

〈このページの構成〉

名称

スケジュールの再開始

形式

scdrles {-a|-s サーバ名 〔-c サービス名〕|-ap|-s サーバ名 -p}

機能

スケジュールサービスの下で動作するサーバ,またはサービスのスケジュールを再開始します。ただし,サービスのスケジュールは,ユーザサービス定義にservice_hold=Y(サービス単位に閉塞する)と指定した場合だけ再開始できます。

なお,MHP(ユーザサービス定義でtype=MHPを指定したサーバ,またはユーザサービスデフォルト定義でtype=MHPを指定してある場合にユーザサービス定義のtypeオペランドの指定を省略したサーバ),およびシステムサービスに対するスケジュールの閉塞は解除できません。MHPに対するスケジュールの閉塞はmcftactsvコマンドで解除してください。

オプション

●-a

スケジュールサービスの下で動作するサーバのうち,MHPおよびシステムサービス以外の,閉塞されているすべてのサーバのスケジュールを閉塞解除します。

●-s サーバ名  〜〈1〜8文字の識別子〉

サーバ名に指定したサーバのスケジュールが閉塞解除されます。

●-c サービス名  〜〈1〜31文字の識別子〉

-sオプションで指定したサーバの,指定したサービスのスケジュールが再開始されます。

ユーザサービス定義でservice_hold=Y(サービス単位に閉塞する)と指定されていないサーバの場合は,エラーメッセージ(KFCA00890-E)が出力されます。

このオプションの指定を省略すると,-sオプションで指定したサーバのスケジュールが再開始されます。

●-ap

スケジュールサービスの下で動作するサーバのうち,-pオプション指定のscdholdコマンドで閉塞されているサーバ(MHP,およびシステムサービスは除く)のスケジュールが再開始されます。

●-s サーバ名 -p  〜〈1〜8文字の識別子〉

サーバ名に指定したサーバのスケジュールが再開始されます。ただし,-pオプション指定のscdholdコマンドでスケジュールが閉塞されていない場合は,コマンドエラーとなります。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA00882-I

ヘルプメッセージ

標準出力,

標準エラー出力

KFCA00890-E

scdrlesコマンドの処理でエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA00891-E

scdrlesコマンドの使用方法が正しくありません

標準エラー出力

KFCA00892-E

scdrlesコマンドの実行環境が整っていません

標準エラー出力

KFCA00893-E

指定したサーバ名が正しくありません

標準エラー出力

KFCA00894-E

バージョン不一致のためscdrlesコマンドが実行できません

標準エラー出力

KFCA00896-E

一括閉塞解除処理に失敗しました

標準エラー出力

KFCA00897-E

指定したサーバは閉塞されていません

標準エラー出力

注意事項

scdrlesコマンドで複数のサービスグループを指定したり,scdrlesコマンドを連続して実行したりすると,プロセス起動が多発してCPU利用率が上昇します。このような場合,scdrlesコマンドを実行する間隔を空けるなど,CPU利用率の上昇に伴う弊害を回避するように運用設計してください。

次のサーバは,scdrlesコマンドの対象外です。次のサーバを-sオプションに指定した場合,KFCA00893-Eメッセージを出力してコマンドがエラーになります。