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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


6.1.2 リソースマネジャの登録と削除

OpenTP1のプログラムプロダクトをインストールするときのトランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムには,リソースマネジャが提供するXAインタフェース用オブジェクトファイルはリンケージされていません。dcsetupコマンド実行時,インストールされているOpenTP1のプログラムプロダクトを判断し,自動的にOpenTP1提供リソースマネジャ(DAM,TAM,MCF,ISAM,MQA)のXAインタフェース用オブジェクトファイルをリンケージします。そのため,OpenTP1下でそのほかのリソースマネジャを使用したトランザクションを実行する場合は,dcsetupコマンド実行後,OpenTP1を開始する前に,trnlnkrmコマンドでOpenTP1提供以外のリソースマネジャを登録する必要があります。trnlnkrmコマンドを実行すると,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,クライアントサービス実行形式プログラム,および標準トランザクション制御用オブジェクトファイルが再作成されます。なお,OpenTP1以外が提供するリソースマネジャを使用する場合については,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムには,OpenTP1下で動作するUAPがアクセスする,すべてのリソースマネジャのXAインタフェース用オブジェクトファイルがリンケージされていなければなりません。トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムにリンケージされていないリソースマネジャのXAインタフェース用オブジェクトファイルをリンケージしているUAPは起動できないことがあります。

OpenTP1では,最大32個のリソースマネジャを登録できます。

OpenTP1下で実行されるトランザクションからアクセスしなくなったリソースマネジャを削除する場合,-D,または-dオプション指定のtrnlnkrmコマンドを使用します。-D,または-dオプション指定のtrnlnkrmコマンドを実行すると,トランザクションサービス制御用実行形式プログラム,およびクライアントサービス実行形式プログラムから指定したリソースマネジャのXAインタフェース用オブジェクトファイルを削除し,標準トランザクション制御用オブジェクトファイルを再び作成します。

trnlnkrmコマンドは,オフラインでだけ使用できます。