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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


5.2.3 コネクションの切り替え

相手システムが異常終了したり,回線障害が発生したりした場合,mcftchcnコマンドでコネクションを切り替え,メッセージ送受信を続行できます。ただし,切り替え先のコネクションに障害が発生した場合は,mcftchcnコマンドを実行してもメッセージの送受信はできません。

該当する論理端末をmcftdctleコマンドで閉塞し,切り替え元のコネクション,および切り替え先のコネクションをmcftdctcnコマンドで解放したあと,mcftchcnコマンドを実行してください。mcftchcnコマンドを実行すると,コネクションと論理端末の対応を切り替え,切り替え先のコネクションでメッセージを送受信できます。

mcftchcnコマンドは,未送信メッセージがない状態で実行してください。出力キューに未送信メッセージが残っている状態でmcftchcnコマンドを実行すると,未送信メッセージは切り替え先のコネクションに送信されます。また,問い合わせ応答形態のUAPが問い合わせメッセージを受信したあと,応答メッセージを送信する前にmcftchcnコマンドを実行すると,応答メッセージは切り替え先のコネクションに送信されます。

コネクションを切り替えたあと,コネクションの状態を更新したい場合は,mcftactcnコマンドでコネクションを確立してください。コネクション確立後,mcftlscnコマンドを実行すると,コネクションを切り替えたあとのコネクション状態を表示できます。

なお,mcftchcnコマンドを実行するには,TP1/NET/High Availabilityをインストールしておく必要があります。