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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


4.3.10 スワップ先のファイルグループがないとき

OpenTP1では,ファイルグループが満杯になったりジャーナルの出力時に障害が発生したりした場合にスワップします。ユーザは,OpenTP1が必ずスワップできるように,スワップ先にできる待機のファイルグループを用意しておく必要があります。

ジャーナルファイルグループのスワップ要因が発生した場合,OpenTP1はメモリ上のステータスをチェックし,スワップ先を探します。メモリ上のファイルグループを検索した結果スワップ先が見つからなかった場合,オープン中のファイルグループのジャーナルファイル内のステータスを読み込み,ファイル内のステータスでメモリ上のステータスを更新します。その後,再度メモリ上のステータスをチェックし,スワップ先にできる待機のファイルグループを探します。それでもスワップ先にできる待機のファイルグループがないときは,OpenTP1は異常終了します。

スワップ先のファイルグループがなくてOpenTP1が異常終了した場合,jnlunlfgコマンドでファイルグループをアンロードし,障害となったファイルグループがあれば,これを対処してOpenTP1を再開始します。それでもOpenTP1を開始できない場合は,システムジャーナルサービス定義でONL指定のファイルグループを新たに指定し,OpenTP1を再開始してください。