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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


1.2.6 OpenTP1ファイルシステム領域の作成

OpenTP1ファイルシステムは,キャラクタ型スペシャルファイル上,または通常ファイル上に作成できます。

OpenTP1ファイルシステムをキャラクタ型スペシャルファイル上に作成する場合は,OpenTP1ファイルシステム用にディスクパーティションを割り当てます。このパーティションは,マウントしないでください。

OpenTP1ファイルシステムを通常ファイル上に作成する場合は,OpenTP1ファイルシステム用にディスクパーティションを割り当てる必要はありません。

OpenTP1ファイルシステムを作成するときは,キャラクタ型スペシャルファイル上と通常ファイル上のどちらに作成する場合でも,次の2種類のOpenTP1ファイルシステムを作成します。

したがって,OpenTP1ファイルシステムをキャラクタ型スペシャルファイル上に作成する場合は,システム用とユーザ用の2種類のディスクパーティションを割り当てます。

OpenTP1ファイルシステムを作成したキャラクタ型スペシャルファイルや通常ファイルをOpenTP1ファイルシステム領域といいます。権限を持たないユーザからOpenTP1ファイルのあるOpenTP1ファイルシステム領域をアクセスされないようにするために,OpenTP1ファイルシステム領域の所有者とアクセス権は,次の表に示すように設定します。

所有者とアクセス権の設定にはOSのコマンドを使用します。

表1‒1 OpenTP1ファイルシステム領域の所有者とアクセス権

OpenTP1ファイルシステム領域

所有者

アクセス権

ユーザID

グループID

所有者

グループ

そのほか

システム用

OpenTP1管理者

OpenTP1グループ

rw

(読み書きができる)

r-

(読むことができる)

r-

(読むことができる)

ユーザ用

OpenTP1管理者

OpenTP1グループ

rw

(読み書きができる)

rw

(読み書きができる)

r-

(読むことができる)

システム用とユーザ用を同一OpenTP1ファイルシステム領域に割り当てることもできます。その場合,アクセス権はユーザ用としてください。