Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


付録H.6 TAMファイルのサイズの見積もり式

TAMファイルのサイズの見積もり式について説明します。

TAMファイルは,レコードのデータ部以外に,管理部およびインデクス部が存在します。そのため,TAMファイルのサイズを算出する場合,管理部およびインデクス部のサイズも考慮する必要があります。また,インデクスタイプ(ツリー形式またはハッシュ形式)によってもサイズが異なります。作成できるTAMファイルのサイズは1000000000バイト未満です。

次にTAMファイルサイズ算出式を示します。

管理部サイズ+インデクス部サイズ+データ部サイズ < 1000000000バイト
(凡例)
管理部サイズ

OpenTP1ファイルシステムのセクタ長

インデクス部サイズ(ツリー形式の場合)

↑s((↑w(152+キー長)↑w)×最大レコード数)↑s

インデクス部サイズ(ハッシュ形式の場合)

↑s((↑w(152+キー長)↑w)×(M+N))↑s

データ部サイズ(ツリー形式の場合)

↑s((レコード長+5)×最大レコード数)↑s

データ部サイズ(ハッシュ形式の場合)

↑s((レコード長+5)×(M+N))↑s

M

最大レコード数×ハッシュエントリ使用率の計算結果を整数値に切り下げたもの(ただし,1未満となる場合は1)

N

最大レコード数−1

S

OpenTP1ファイルシステムのセクタ長

↑s↑s

OpenTP1ファイルシステムのセクタ長の整数倍に切り上げた値

↑w↑w

32ビットの場合:4の整数倍に切り上げた値

64ビットの場合:8の整数倍に切り上げた値

注※

レコード長の単位:バイト