Hitachi

OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


tamfrc

〈このページの構成〉

名称

TAMファイルの回復

形式

tamfrc 〔-s〕 〔-e〕 〔-g〕 〔-k キー〕 〔-m〕 〔-j〕
       {-f 回復対象定義ファイル名|TAMテーブル名 TAMファイル名}
       ジャーナルファイル名 〔〔△ジャーナルファイル名〕…〕

機能

指定したジャーナルファイルを入力し,TAMファイルを回復します。

オプション

●-s

前回のTAM FRCを引き継ぎません。

このオプションの指定を省略すると,前回のTAM FRCが引き継がれます。

●-e

TAM FRC終了時に引き継ぎファイルを削除します。

このオプションを指定してTAM FRCを実行した場合,次回のTAM FRC実行時には,必ず-sオプションを指定してください。

このオプションの指定を省略すると,引き継ぎファイルは削除されません。

●-g

-sオプションの指定があり,かつジャーナル世代番号が1であるアンロードジャーナルファイルの指定がない場合でも,TAM FRCを実行します。

上記の場合,このオプションの指定を省略すると,処理は中断されます。

-sオプションの指定がない場合,このオプションを指定しても無視されます。

●-k キー  〜((001〜999))《001》

複数のTAM FRCを同時に実行する場合,それぞれ別のキーとなるように指定してください。

また,damfrcコマンド,およびmqafrcコマンドをこのコマンドと同時に,または連続して実行する場合もそれぞれ別のキーとなるように指定してください。

前回のTAM FRCを引き継ぐ場合は,前回指定したキーを指定してください。

●-m

ファイルの回復に必要なジャーナルレコードをファイル上で集積します。

このオプションの指定を省略すると,メモリ上にバッファが確保されて,ジャーナルレコードが集積されます。

●-j

jnlcolcコマンドで集積したジャーナルファイルを使用して,TAM FRCを実行します。

このオプションを指定した場合,-s,-e,および-mオプションを指定してはなりません。

このオプションの指定を省略すると,jnlunlfgコマンドで作成したアンロードジャーナルファイルを使用して,TAM FRCが実行されます。

●-f 回復対象定義ファイル名  〜〈パス名〉

回復するTAMファイルを定義したファイルの名称を指定します。

回復対象定義ファイルは次の形式で,テキストエディタを使用して作成します。

〔△〕TAMテーブル名△TAMファイル名 (改行)
〔〔△〕TAMテーブル名△TAMファイル名 (改行)〕
TAMテーブル名  〜〈1〜32文字の識別子〉

回復するTAMテーブル名

TAMファイル名  〜〈1〜63文字のパス名〉

回復先のTAMファイル名(完全パス名で指定)

バックアップファイルをリストアしたファイルを指定します。オンラインバックアップファイルをリストアしたファイル,またはオフラインバックアップファイルをリストアしたファイルのどちらかを指定してください。混在はできません。

コマンド引数

●TAMテーブル名  〜〈1〜32文字の識別子〉

回復するTAMテーブルの名称を指定します。

●TAMファイル名  〜〈パス名〉

回復するTAMファイルの名称を完全パス名で指定します。

●ジャーナルファイル名  〜〈パス名〉

TAM FRC実行時に使用するジャーナルファイルの名称を指定します。

-jオプションを指定した場合は,集積ジャーナルファイルの名称を,-jオプションの指定を省略した場合は,アンロードジャーナルファイルの名称を指定します。

複数世代のジャーナルを処理する場合,複数のジャーナルファイルを指定します。

ただし,集積ジャーナルファイルの場合は複数指定はできません。

オンラインバックアップしたファイルを回復する場合,すべてのアンロードジャーナルファイルを指定する必要はありません。オンラインバックアップ完了時に出力されたメッセージ(KFCA01738-I)に含まれる,回復対象ジャーナルファイルの世代番号とブロック番号以降のアンロードジャーナルファイルを指定してください。

なお,オフライン状態でバックアップしたファイルを回復する場合は,すべてのアンロードジャーナルファイルを指定してください。

注意事項