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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


scdls

〈このページの構成〉

名称

スケジュールの状態表示

形式

scdls 〔{-a|-s サーバ名|-ac|-s サーバ名 -c|-ae|-s サーバ名 -e|
          -am|-s サーバ名 -m|-b 〔スケジュールバッファグループ名〕| -p} [-t]〕

機能

スケジュールサービスの下で動作するサーバのスケジュール状態,またはサービスの状態を標準出力に出力します。

メッセージ格納バッファプールの状態をスケジュールバッファグループ単位で標準出力に出力します。

また,サービス要求を受信するスケジューラデーモンの負荷状態を標準出力に出力します。

オプション

●-a

scdlsコマンド入力時点で起動中のシステムサービス以外のすべてのサーバのスケジュール状態が表示されます。オプションの指定を省略すると,-aが仮定されます。

●-s サーバ名  〜〈1〜8文字の識別子〉

サーバ名を指定します。指定したサーバのスケジュール状態が表示されます。

●-ac

スケジュールサービスの下で動作するすべてのサーバの,すべてのサービスの状態が表示されます。

ユーザサービス定義にservice_hold=N(サービス単位に閉塞しない)と指定したサーバは,サーバの状態だけが表示されます。

●-s サーバ名 -c  〜〈1〜8文字の識別子〉

指定したサーバのサービスの状態が表示されます。

ユーザサービス定義にservice_hold=N(サービス単位に閉塞しない)と指定したサーバは,サーバの状態だけが表示されます。

●-ae

スケジュールサービスの下で動作するすべてのサーバの,すべてのサービスの状態が表示されます。

ユーザサービス定義にサービス単位に閉塞するservice_hold=Y,またはユーザサービス定義にサービス単位の動作を指定するscdsvcdef定義コマンドを指定したサーバの場合だけ,サービスの状態が表示されます。

●-s サーバ名 -e  〜〈1〜8文字の識別子〉

指定したサーバのサービスの状態が表示されます。

ユーザサービス定義にサービス単位に閉塞するservice_hold=Y,またはユーザサービス定義にサービス単位の動作を指定するscdsvcdef定義コマンドを指定したサーバの場合だけ,サービスの状態が表示されます。

●-b スケジュールバッファグループ名

スケジュールバッファグループの使用するメッセージ格納バッファプールの状態とそのスケジュールバッファグループ内のユーザサーバのスケジュール状態が表示されます。

スケジュールサービス定義で指定したスケジュールバッファグループ名を指定してください。

スケジュールバッファグループ名を省略した場合は,すべてのスケジュールバッファグループが表示の対象になります。

●-am

スケジュールサービスの下で動作するすべてのサーバの並列実行プロセス数が表示されます。並列実行プロセス数は次の区間で処理中のプロセスが対象です。

対象区間の開始:スケジュールキューからサービス要求を取り出した直後

対象区間の終了:サービス実行後(トランザクショナルRPCによるトランザクションブランチの場合は同期点処理が完了後)に次のサービス要求待ち状態となる直前

●-s サーバ名 -m  〜〈1〜8文字の識別子〉

指定したサーバの並列実行プロセス数が表示されます。

●-p

サービス要求を受信するスケジューラデーモンの負荷状態が表示されます。

●-t

最後にスケジュールキューからサービス要求を取り出した時刻が表示されます。-bオプション,-pオプションまたは-mオプションと併せて指定できません。

出力形式

●スケジュール状態が表示された場合

[図データ]

  • 該当するサーバの状態がEの場合,dd...dd〜ii...iiには0が表示されることがあります。

  • MHPのスケジュール状態について,サーバ名,サーバの状態,およびサービスグループ名以外はスケジュールサービスの制御情報となるため無視してください。

  • dd...dd,ee...eeの表示が6けたを超える場合,またはff...ff,gg...gg,hh...hh,ii...iiの表示が8けたを超える場合,ヘッダ情報とデータ情報がずれて表示されるときがあります。

●サービス状態が表示された場合

[図データ]

注※

ユーザサービス定義にサービス単位でキュー制御するscdsvcdef定義コマンドが指定されていない場合は,「**...**」が表示されます。

gg...gg,hh...hhの表示が6けたを超える場合,またはii...ii,jj...jjの表示が8けたを超える場合,ヘッダ情報とデータ情報がずれて表示されるときがあります。

●メッセージ格納バッファプールの状態が表示された場合

[図データ]

スケジュールバッファグループ名を省略したときに,スケジュールバッファグループが複数ある場合は,2〜5をスケジュールバッファグループの数だけ繰り返して表示します。

hh...hh,ii....iiの表示が6けたを超える場合,またはcc...cc,dd...dd,ee...ee,jj...jj,kk...kkの表示が8けたを超える場合,ヘッダ情報とデータ情報がずれて表示されるときがあります。

●スケジューラデーモンの負荷状態が表示された場合

[図データ]

スケジューラデーモンの負荷状態で表示する情報は,処理性能への影響を極力抑えるため,排他処理をしないで更新,参照します。このため,タイミングによっては表示される情報が不正になる可能性があります。その際には再度コマンドを実行してください。このオプションで表示されるサービス要求に関する情報は,スケジューラデーモンを経由したサービス要求が対象となります。サービス要求が自ノードのSPPにスケジュールされた場合にスケジューラデーモンを経由しないことがあるため,情報が更新されないことがあります。

●サーバの起動プロセス数が表示された場合

[図データ]

注※

時刻は,1970年1月1日0時0分0秒からの通算秒を,TZ環境変数に合わせて表示しています。

(例)

Thu Jan 1 09:00:00 1970(TZ環境変数がJST-9の場合)

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA00880-I

ヘルプメッセージ

標準出力,

標準エラー出力

KFCA00890-E

scdlsコマンドの処理でエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA00891-E

scdlsコマンドの使用方法が正しくありません

標準エラー出力

KFCA00892-E

scdlsコマンドの実行環境が整っていません

標準エラー出力

KFCA00893-E

指定したサーバ名が正しくありません

標準エラー出力

KFCA00894-E

バージョン不一致のためscdlsコマンドが実行できません

標準エラー出力