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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


nammstr

〈このページの構成〉

名称

マネジャノードの変更

形式

nammstr 〔-g〕{-u|-d ノード名〔:ポート番号〕|-c ノード名〔:ポート番号〕}〔-w 最大応答待ち時間〕〔-f〕〔-e〕

機能

ノード自動追加機能使用時に,マネジャノードとして動作させるノードを変更します。マネジャノードが障害などの原因で停止し,システム内で動作させるマネジャノードを変更したい場合などに使用します。

また,このコマンドはノード自動追加機能を使用していないノードでは実行できません。実行した場合はエラーとなり,KFCA33601-Eメッセージが出力されます。

オプション

●-g

このオプションが指定された場合,再確認メッセージ(KFCA00644-R)の出力を抑止します。

●-u

コマンドを実行したエージェントノードを,一時的にマネジャノードとして動作させます(動作モードの昇格)。また,ノードリストに登録されているノードに対して,コマンドを実行したノードがマネジャノードとして動作する旨を通知します。

このオプションは,エージェントノードで指定できます。マネジャノードでは指定できません。また,-d,-cオプションと同時に指定できません。

このオプションを指定した場合,コマンドはコマンドを実行したノードがマネジャノードと認識しているノードの稼働状況を確認します。マネジャノードが稼働している場合,エラーとなります。

このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のname_service_modeオペランドの指定で動作します。

●-d ノード名〔:ポート番号〕

コマンドを実行したマネジャノードを,一時的にエージェントノードとして動作させます(動作モードの降格)。また,ノードリストに登録されているノードに対して,コマンドを実行したノードがエージェントノードとして動作する旨を通知します。

このオプションは,エージェントノードで指定できます。マネジャノードでは指定できません。また,-u,-c,または-eオプションと同時に指定できません。

このオプションに指定するノード名には,コマンドを実行したノードに認識させたいマネジャノードのホスト名,またはIPアドレスを指定します。ポート番号には,ノード名に対応するポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合,システム共通定義のname_portオペランドの指定値が仮定されます。また,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード名は指定できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。

このオプションを指定した場合,コマンドは指定されたノードに対してノードリスト要求を送信し,マネジャノードの動作状況を確認します。要求の送信に失敗したときや,-wオプションに指定した時間内にコマンドで指定したノードから応答を受信できなかったときは,エラーとなります。

このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のname_service_modeオペランドの指定で動作します。

●-c ノード名〔:ポート番号〕

このオプションで指定したノードをマネジャノードとして認識させます。

このオプションは,エージェントノードで指定できます。マネジャノードでは指定できません。また,-u,-dオプションと同時に指定できません。

このオプションのノード名には,自ノードに認識させたいマネジャノードのホスト名,またはIPアドレスを指定します。ポート番号には,ノード名に対応するポート番号を指定します。ポート番号を省略した場合,システム共通定義のname_portオペランドの指定値が仮定されます。また,システム共通定義のall_node_exオペランドに指定したノード名は指定できません。指定した場合はエラーとなり,KFCA33603-Eメッセージが出力されます。

このオプションを指定した場合,コマンドは指定されたノードに対してノードリスト要求を送信し,マネジャノードの動作状況を確認します。要求の送信に失敗したときや,-wオプションに指定した時間内にコマンドで指定したノードから応答を受信できなかったときは,エラーとなります。

このオプションで変更した動作モードは,OpenTP1がオンラインの間だけ有効です。OpenTP1の再起動後は,システム共通定義のall_nodeオペランド,またはドメイン定義ファイルに指定したすべてのノードに対してノードリスト要求を送信し,最初にノードリストを返信してきたノードをマネジャノードと認識します。

●-w 最大応答待ち時間  〜〈符号なし整数〉((1〜1800))《8》(単位:秒)

-dまたは-cオプションに指定したノードにノードリスト要求を送信してから,応答が返るまでの最大応答待ち時間を指定します。このオプションに指定した時間内に応答を受信できなかった場合,エラーとなります。

このオプションは,-dまたは-cと同時に指定してください。

●-f

このオプションを-uオプションと同時に指定した場合,自ノードがマネジャノードと認識しているノードの稼働状況を確認しません。

このオプションを-dまたは-cオプションと同時に指定した場合,コマンドに指定されたノードに対してマネジャノードの動作状況を確認しません。

●-e

このオプションは,-uまたは-cオプションと同時に指定します。-dオプションと同時に指定できません。このコマンドを実行する前に,マネジャノードと認識していたノードの情報を,動作モードの変更(昇格または降格)をする際にノードリストから削除します。削除するノードのサービス情報がグローバルキャッシュに登録されている場合,サービス情報も削除します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA00609-E

ネームサービスで管理できる最大ノード数を超えるため,ノードを追加できません

標準エラー出力

KFCA00611-E

コマンド引数の指定が誤っています

標準エラー出力

KFCA00620-E

nammstrコマンド実行中にエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA00629-I

ヘルプメッセージ

標準出力

標準エラー出力

KFCA00636-E

ノード情報を取得できませんでした

標準エラー出力

KFCA00644-R

コマンド(nammstr)を実行します

標準出力

KFCA00679-E

現在の動作モードで指定したオプションは使用できません

標準エラー出力

KFCA00681-E

マネジャノードを設定できません

標準エラー出力

KFCA00682-I

マネジャノードを設定しました

標準出力

KFCA00684-E

システム内で既にマネジャノードが動作しています

標準エラー出力

KFCA00685-I

ネームサービスの動作モードを変更しました

標準出力

KFCA33601-E

ノード自動追加機能を使用していないノードでコマンド(nammstr)は実行できません

標準エラー出力

KFCA33603-E

指定したノードはall_node_exオペランド,またはall_node_exのドメイン定義ファイルに指定されています

標準エラー出力

KFCA33605-E

マネジャノード変更通知に失敗しました

標準エラー出力

KFCA33606-E

他の処理がノード情報を更新しているため,コマンド(nammstr)は続行できません

標準エラー出力

KFCA33612-E

ノードリストファイルへのアクセスでエラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA33618-W

ノードリストファイルが他プロセスで使用中です

標準エラー出力

KFCA33619-E

ネームサービス起動中のため,(nammstr)コマンドが受け付けられません

標準エラー出力

注意事項