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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


mcftstalt

〈このページの構成〉

名称

代行送信の開始

形式

mcftstalt 〔-s MCF通信プロセス識別子〕 -f 代行元論理端末名称
            -t 代行先論理端末名称

機能

送信先の論理端末に障害が発生してメッセージを送信できない場合に,ほかの論理端末が代行して送信先となります。

mcftstaltコマンドは,TP1/NET/XMAP3使用時に使用できます。

オプション

●-s MCF通信プロセス識別子  〜〈数字(0〜9),a〜f〉((01〜ef))

処理対象の論理端末を制御するMCF通信サービスのMCF通信プロセス識別子を指定します。代行元と代行先の端末が同じプロセスに対応しているときだけ指定できます。MCF通信プロセス識別子は複数指定できません。

このオプションの指定を省略すると,すべてのMCF通信サービスに対して,mcftstaltコマンドを実行します。したがって,MCF通信サービスを検索するオーバヘッドが,運用コマンドの処理に加わります。

MCF通信サービスが多い構成や運用コマンドを多数入力する運用を行う場合は,-sオプションで,MCF通信プロセス識別子を指定する運用設計を行ってください。

●-f 代行元論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

代行送信元の論理端末の名称を指定します。

指定する論理端末は,障害が発生して閉塞中の状態でなければなりません。

複数の代行元論理端末名称は指定できません。また,一括指定もできません。

●-t 代行先論理端末名称  〜〈1〜8文字の識別子〉

代行送信先の論理端末の名称を指定します。すでに代行先として指定されている論理端末名称は指定できません。

閉塞状態の論理端末は指定できません。

複数の代行先論理端末名称は指定できません。また,一括指定もできません。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA10116-I

メッセージの代行送信を開始します

メッセージログファイル

KFCA10350-I

mcftstaltコマンドが入力されました

標準出力

KFCA10351-E

MCF開始処理中です

標準エラー出力

KFCA10352-E

MCF終了処理中です

標準エラー出力

KFCA10353-W

入力形式が誤っています

標準エラー出力

KFCA10354-E

メモリ不足です

メッセージログファイル,または標準エラー出力

KFCA10355-W

引数の指定が誤っています

標準エラー出力

KFCA10356-E

プロセス間でタイムアウトが発生しました

標準エラー出力

KFCA10357-E

MCF内でタイムアウトが発生しました

標準エラー出力

KFCA10358-E

内部関数のエラーが発生しました

メッセージログファイル,または標準エラー出力

KFCA10359-W

mcftstaltコマンド入力元への応答に失敗しました

メッセージログファイル

KFCA10371-I

mcftstaltコマンドを正常に受け付けました

標準出力

KFCA10373-E

mcftstaltコマンドが異常終了しました

標準エラー出力

KFCA10380-E

相手プロセスの検索に失敗しました

標準エラー出力

KFCA10382-E

指定した論理端末は登録されていません

標準エラー出力

KFCA10391-E

mcftstaltコマンドはサポートされていません

標準エラー出力

KFCA10541-I

ヘルプメッセージ

標準出力

KFCA16402-E

コマンド処理中にRPC障害が発生しました

標準エラー出力

上記のほかに,使用するプロトコルによってメッセージが出力されます。詳細については各プロトコルのマニュアルを参照してください。