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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


filchmod

〈このページの構成〉

名称

OpenTP1ファイルのアクセス許可モードの変更

形式

filchmod モード OpenTP1ファイルシステム領域名/OpenTP1ファイル名

機能

指定したOpenTP1ファイルのファイルアクセス許可を,指定したモードに従って変更します。

filchmodコマンドを実行できるのは,OpenTP1管理者,またはOpenTP1ファイルの所有者です。

コマンド引数

●モード

モードは,絶対形式,または記号形式で指定します。

絶対形式で指定する場合,次の意味になります。

絶対形式

意味

0400

所有者による読み出し権

0200

所有者による書き込み権

0040

グループによる読み出し権

0020

グループによる書き込み権

0004

他者による読み出し権

0002

他者による書き込み権

記号形式で指定する場合,次の形式で指定します。

 〔だれに〕操作〔アクセス権〕

  • だれに:だれに対する許可であるかを指定します。

    u…所有者

    g…グループ

    o…他者

    a…所有者,グループ,および他者

    この指定を省略すると,aが仮定されます。

  • 操作:どのような操作をするかを指定します。

    +…アクセス権を追加

    -…アクセス権を削除

    =…アクセス権に指定したもの以外を削除

  • アクセス権:アクセス権を指定します。

    r…読み出しを許可

    w…書き込みを許可

    アクセス権の指定を省略すると,読み出しも書き込みもできません。操作に=を指定したときだけ,アクセス権の指定を省略できます。

●OpenTP1ファイルシステム領域名  〜〈パス名〉

OpenTP1ファイルシステムがあるキャラクタ型スペシャルファイル名,または通常ファイル名を指定します。

●OpenTP1ファイル名  〜〈OpenTP1ファイル名〉

OpenTP1ファイル名を指定します。

出力メッセージ

メッセージID

内容

出力先

KFCA01508-I

ヘルプメッセージ

標準出力,

標準エラー出力

KFCA01533-E

指定したOpenTP1ファイルがありません

標準エラー出力

KFCA01536-E

コマンド引数の指定が誤っています

標準エラー出力

KFCA01538-E

モード引数の指定が誤っています

標準エラー出力

KFCA01570-E

ファイルとのバージョンが不整合です

標準エラー出力

KFCA01571-E

ファイルに対するアクセス権がありません

標準エラー出力

KFCA01572-E

オープン時に上限値オーバが発生しました

標準エラー出力

KFCA01573-E

指定したOpenTP1ファイルシステム領域がありません

標準エラー出力

KFCA01574-E

指定したファイルのファイル名が長過ぎます

標準エラー出力

KFCA01575-E

指定したファイルがキャラクタ型スペシャルファイルまたは通常ファイルではないか,ファイルがあっても対応する装置がありません

標準エラー出力

KFCA01576-E

ファイルがOpenTP1ファイルシステムではありません

標準エラー出力

KFCA01577-E

filchmodコマンドの実行権がありません

標準エラー出力

KFCA01578-E

OpenTP1ファイルシステムのロックに失敗しました

標準エラー出力

KFCA01582-E

メモリ不足です

標準エラー出力

KFCA01583-E

入出力エラーが発生しました

標準エラー出力

KFCA01599-E

異常が発生しました

標準エラー出力

使用例

スペシャルファイル名が「/dev/rdsk/rhd2a」,OpenTP1ファイル名が「file」のときに,記号形式ですべてに対して読み出し権を追加する例を三つ示します。

filchmod ugo+r /dev/rdsk/rhd2a/file
filchmod a+r /dev/rdsk/rhd2a/file
filchmod +r /dev/rdsk/rhd2a/file