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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


dcmakeup

〈このページの構成〉

名称

OpenTP1の内部制御用資源の確保と解放

形式

dcmakeup 〔-d〕 OpenTP1ディレクトリ

機能

OpenTP1が内部制御用に使用するOSの資源を確保,または解放します。

確保した資源は,OpenTP1ディレクトリ下に格納します。確保する資源の数は,OpenTP1ディレクトリ下のシステム定義情報から解析します。

プロセスサービス定義のprc_process_countオペランドの値を変更した場合は,dcsetupコマンドを実行したあと,dcstartコマンドを実行する前に,必ずdcmakeupコマンドを実行してください。

dcmakeupコマンドを実行しなかった場合,OpenTP1の開始処理でこのコマンドの処理が実行されますが,十分な数の資源を確保するのに時間が掛かることがあります。

いったん確保した資源はOpenTP1で再利用するため,解放する必要はありません。

すでに資源を確保したあとでdcmakeupコマンドを実行しても,正常リターンし,新たに資源を確保することはありません。

すでに資源を確保したあとにシステム定義を変更した場合,再びdcmakeupコマンドを実行するか,またはOpenTP1を開始すると,システム定義の指定値が増加しているものについて,増加した分に対応する資源だけを新たに確保します。システム定義の指定値が減少しているものについて減少した分の資源を解放することは行いません。

オプション

●-d

OpenTP1の内部制御用資源を解放します。

このオプションの指定を省略すると,OpenTP1が内部制御用に使用するOSの資源が確保され,指定したOpenTP1ディレクトリ下に格納されます。

コマンド引数

●OpenTP1ディレクトリ  〜〈パス名〉

確保する資源を格納するOpenTP1ディレクトリを指定します。

マルチOpenTP1の場合は,OpenTP1ごとに指定します。