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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


9.4 系切り替え機能使用時のオンラインタイミング

系切り替え機能使用時のOpenTP1オンラインタイミングを次の図に示します。

図9‒1 系切り替え機能使用時のOpenTP1オンラインタイミング

[図データ]

注※

ユーザコマンドはHAモニタの機能です。この機能を使用する際,OpenTP1は未起動の場合があります。そのためユーザコマンドからOpenTP1のコマンドを実行した場合,エラーになるおそれがあります。詳細については,マニュアル「高信頼化システム監視機能 HAモニタ」を参照してください。

図で示した処理の流れについて説明します。番号は図中の番号と対応しています。

  1. システム環境定義のuser_commandオペランドに指定されたコマンドを実行します。

  2. OpenTP1は待機サーバとして起動し,待機状態となります。

  3. 実行系OpenTP1で障害が発生し,系切り替えが行われます。

  4. 待機状態だったOpenTP1は実行系OpenTP1として起動します。

  5. OpenTP1のすべてのシステムサーバを起動します。

  6. HAモニタにOpenTP1起動処理完了を通知します。

    なお,OpenTP1がダウンした場合,ダウンしたのがこの通知の前かあとかによってHAモニタの動作が異なります。

    OpenTP1がこの通知の前にダウンした場合

    系切り替えを中断します。

    OpenTP1がこの通知のあとにダウンした場合

    障害が発生したOpenTP1が待機系として起動している場合,系切り替え処理を開始します。

  7. OpenTP1は,オンライン状態になるとKFCA01809-Iメッセージを出力します。

  8. 再開始で障害発生前にユーザサーバが起動していれば状態を回復します。

  9. システム環境定義のuser_command_onlineオペランドに指定されたコマンドを実行します。