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OpenTP1 Version 7 分散トランザクション処理機能 OpenTP1 運用と操作


7.2.2 終了

〈この項の構成〉

(1) 終了モード

(a) 正常終了

一つのOpenTP1ノードから,マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードをすべて正常終了します。マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードのジャーナルはすべてアーカイブされます。

次回の開始は正常開始となります。終了したときのアーカイブジャーナルファイルの続きにはジャーナルをアーカイブしません。

(b) 計画停止

一つのOpenTP1ノードから,マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードをすべて正常終了,または計画停止します。マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードのジャーナルはすべてアーカイブされます。

次回の開始は再開始となります。終了したときのアーカイブジャーナルファイルの続きにジャーナルをアーカイブします。

(c) 強制停止

一つのOpenTP1ノードから,マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードをすべて強制的に終了します。

次回の開始は再開始となります。終了したときのアーカイブジャーナルファイルの続きにジャーナルをアーカイブします。

(d) 異常終了

何らかの異常が発生した場合,一つのOpenTP1ノードから,マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成するOpenTP1ノードを直ちに終了します。

次回の開始は再開始となります。終了したときのアーカイブジャーナルファイルの続きにジャーナルをアーカイブします。

(2) 終了方法

一つのOpenTP1ノードから,マルチノードエリア,またはマルチノードサブエリアを構成する複数のOpenTP1ノードを終了するには,dcmstopコマンドを使用します。

dcmstopコマンドを実行すると,次に示すOpenTP1ノードを終了します。

終了モードと運用コマンドを次に示します。

 正常終了:dcmstopコマンド

 計画停止:dcmstop -aコマンド,またはdcmstop -bコマンド

 強制停止:dcmstop -fコマンド

なお,OpenTP1ノードごとに終了する場合は,dcstopコマンドを使用します。

終了モードと運用コマンドを次に示します。

 正常終了:dcstopコマンド

 強制正常終了:dcstop -nコマンド

 計画停止:dcstop -aコマンド,またはdcstop -bコマンド

 強制停止:dcstop -fコマンド

グローバルアーカイブジャーナル機能を使用する場合,アーカイブジャーナルノードは,ほかのノードと同様にdcstopコマンド,またはdcmstopコマンドで終了します。このとき,ほかのノードと同時か,またはほかのノードのあとにアーカイブジャーナルノードを終了してください。ほかのノードより先にdcstopコマンド,またはdcmstopコマンドを実行すると,ほかのノードの終了を待ち合わせます。この待ち合わせの最大時間は,グローバルアーカイブジャーナルサービス定義のjnl_arc_terminate_timeoutに指定しておきます。詳細についてはマニュアル「OpenTP1 システム定義」を参照してください。

また,アーカイブジャーナルノードは,ほかのノードがすべて正常終了している場合でないと正常終了できません。ほかのノードの終了状態を確認したあと,アーカイブジャーナルノードの終了モードを指定してください。

次のような場合,アーカイブジャーナルノード側では接続中の状態が残ったままとなるため,アーカイブジャーナルノード側でjnlardisコマンドを実行し,接続を解除してください。